55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/26(火) 00:54:28.72 ID:FtaBuhsDO
押し入れを開け、「もう一度」ニャン太を連れ出した。
今度は膝の上に載せ、頭を撫でてやる。
なんだか、不思議な感じだなぁ。
ボクの中での数分前、ニャン太は押し入れの中で寝てた。
ボクの中での1分ほど前、ニャン太はテーブルの上に座ってた。
数分前のニャン太と、いまボクの膝に抱かれてるニャン太は、同じニャン太なの?
そしてボクは?
数分前のボクはどこに行ったんだろう?
初めて時間を遡ったとき、たどり着いた先は8月20日の午前4時ごろだった。
その時間のボクは、ホントならこの部屋で寝てたハズ。
だったら、布団の中にいたボクはどこに消えてしまったの?
そんなことを考えてると、なんだか恐ろしいことをしてしまったような気持ちになってきた。
いつかボクは、「やってはいけないこと」をしでかしてしまいそうな気がする……。
空恐ろしさのせいか小刻みに震え始めた腕で、ボクはニャン太を、キツく抱きしめた。
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