過去ログ - セイバー「問おう、貴女が私のマスターか?」禁書目録「え?」
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10: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:41:38.54 ID:XW9EKdn60
「ちっ! させるか!!」

「それはこっちのせり、ぐぼっ!?」

クー・フーリンが槍を引き抜いて再び私を刺そうとする。
抜かれる痛みで意識が飛びそうになったけれど、無理にでも脳みそを動かした。
もとはるが無謀にも英霊相手に素手で立ち向かったけど一秒に満たないで開けられた穴の向こうに吹き飛ばされたいった。
でも―――。
それだけの時間で十分だった。
私は手にずっしりくる渡されたそれを手にして、流れ出る血を触媒に英霊を召還した。
再び突き出された槍、それを遮るように一瞬の淡く青い光の後に彼女は現れた。
暴風のようなクー・フーリンの槍を容易くいなして、彼をベランダに引かせた。
彼女の存在感だけで、あのケルト神話の英雄を後退させた。
その事実に驚愕しながら、私は目の前の少女に目を奪われた。
いつの間にか刺された傷が癒えているのも、吹き飛ばされたもとはるのことも意識から吹き飛んでただ彼女に見ほれた。
室内を照らす人工の小さな光に身体を洗われながら彼女は、金糸の髪を小さく揺らして口を開いた。
物語は冒頭に戻り―――。
―――夜は今、始まった。

「問おう、貴女が私のマスターか?」


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