過去ログ - セイバー「問おう、貴女が私のマスターか?」禁書目録「え?」
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34: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/24(日) 11:01:21.53 ID:xRRwkXia0
今すぐ彼を助けに行きたい衝動に駆られた。
こんな訳の解らない戦争に参加しているんじゃなくて、少しでも何かの役に立ちたい。
彼を迎えに行きたい!

「も、もとはる! 私―――」

「行くな」

「え?」

断っ! と音がするようにくらい端的に切って落とされた否定の言葉。
最後まで言わせて貰うことも出来ずに、言葉を折られた。

「なん、で……?」

「何でも何もない、上やんはお前の為の戦いに行ってるんだよ……そこでお前が危険な目に合ってみろ」

―――それであいつがどれだけ苦しむと思う?
突きつけられた言葉。
それは深く私を抉って傷をつけた。

「っっ!!」

また、また私の為なのか。
誰かの為じゃなくて 私 の 為 に彼は傷つく世界に飛び込んで行ったらしい。
知らなかった。
知らなかったでは済まない気づけなかったこと。
彼はいつも私に気づかせずに私を救う。
私はいつも彼に気づけずに彼に救われる。
歪み切った一方的な共存関係。
仕方ないと割り切れる訳がない。
助けられるだけの、愛されるだけで満足出来るなら私は迷わない。
迷っているのはそこに満足出来ないからだ!
でも、どうしたら…………。

「マスター、先ほどから話が止まっていますが、どうしましたか?」



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