過去ログ - セイバー「問おう、貴女が私のマスターか?」禁書目録「え?」
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977: ◆ecH57LqR9PZC[saga]
2014/02/16(日) 20:02:28.69 ID:jVUzki1T0
「再現、そこまで見抜いているとは流石だにゃー、でも違うぜい、こんな大それたこと出来る訳がない」

「ふぅん」

まるで世間話のように私たちは自分の位置を確認していく。
どうやらもとはるは敵で、障害であるらしい。
かつての戦友の腕を奇妙な石器ナイフみたいなもので刻む異常を続けるもとはるをただ見つめる。

「おい、お前…………なんのつもりだ」

その異常を前に、ランサーが傷だらけの身体を無理に起こした。
目に怒りを溜め、手足に力が入らなくても決して槍を杖にはせず、堂々と立ち上がりもとはるを見つめる。

「ランサーか、少し待ってろ…………お前はまだ使えるからな」

怒りを持った英霊を前にしても、もとはるは居住まいを正さない、ただ作業を続ける。

「何のつもりだって聞いているんだよ俺は!」

「インデックス、私の後ろへ」

「うん」

槍を構えた姿に、標的はこちらでないと解っていてもセイバーは傷ついた身体で前に出てくれた。
私に怯える雰囲気はそのままに、それでも主を守ろうと、ボロボロの身を盾にしてくれた。
その影でそっと今の状況を読み込んでいく。
おそらくもとはるのやっていることはステイルからの令呪の移植。
自分自身がマスターになろうとしている、聖杯戦争に参加しようとしているのだろう。
だとしたら今ここで斬り捨ててしまえばそれで決着だろう。
ステイルというマスターが死に、魔力が枯渇していくランサーは既に敵ではないのだから。
でも、どうしてか、攻撃を躊躇する。
連戦の為の疲れか、セイバーの疲労を感じてか。
どうしてか躊躇をしてしまう。


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