過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:35:45.76 ID:mPrEAa4Zo
「ところで、美希」
「なに?」
「律子さん、でしょ」

「……律子、さん。そのことについてちょっといい?」
「なによ」

 ある意味でおなじみのやりとりに、妙に真剣な表情で応じる美希。そんな彼女の様子に、律子は首を傾げた。

「えっとね。たしか、もう765プロ辞めたんだよね?」
「え? ああ、うん。765プロ所属ではないわ」
「じゃあ、もう外部の人だよね」
「うん。それが?」

「だったら、人の呼び方に対して文句言われる筋合いないと思うな!」
「……ふむ」

 しつこいくらい確認し、一拍ためてから発せられた鋭い言葉に、律子の反応は遅れた。表情が強張り、ようやく呟けたのは、一言だけ。
 それを見て、美希はさらに言葉を連ねる。

「だいたい、律子は、小鳥やあずさへの呼び捨ては文句言わないでしょ? それって、あれだよね。ミキが仕事場で、年上の人に礼儀正しくできるか
どうか心配だから、お節介焼いてるんでしょ」
「あんた、それがわかってるんだったら……」

「そう、ミキはわかってるの。ちゃんとスタッフの人にはディレクターさんとか、ADさんとか言ってるの。だから、問題ないはずなの!」
「ま、まあ、そこのおじさんとか言ってた昔よりはましになってるって聞いてるけど、でもね、美希……」
「と・も・か・く! いちいち呼び方ぐらいで怒られるのはもう嫌なの! 出てっちゃったくせに!」

 がたんっ、と椅子を鳴らして立ち上がる美希。律子にろくに言葉を挟ませないまま、美希はだっと走り出した。

「あ、ちょ、ちょっと、どこ行くの、美希!」
「お化粧、直してくるの!」


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