過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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480:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/01(土) 22:07:37.03 ID:aPn1RJ8Io


「涼ちゃん、ミキもそろそろ帰るね」

 嵐のような勢いで涼たちに衝撃を残して律子が立ち去った後、病室に戻った涼がベッドの上でなんとなく落ち着いたあたりで、美希がそう切り出した。

 まとめていた髪をほどき、ふるふると頭を振る。
 金の髪がほどけて空気を含んでいくのが、なんだか妙に開放的に感じられる。

「また……」
「え?」

 ベッドの上から、窓の外の夕焼けを眺めていた涼が、独り言のように呟くのを、聞き返す。

「また……追いつけない」
「涼ちゃん? どうしたの?」

 あまりに深刻な声の調子に、どこか痛むところでもあるのか、と身を乗り出す美希。
 そんな彼女の腕を、涼ががっしりと掴んだ。

「りょ、涼ちゃん?」
「美希さん、教えてください。僕はどうしたら律子姉ちゃんに追いつけるんでしょう?」
「え? どういうこと?」


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