56: ◆aSQx.z3IE/pB[sage saga]
2012/07/03(火) 01:13:00.05 ID:B93FVPs30
曲がり角に差し掛かると人影が出てきた。
「おはようございます。 せんぱーい!」
「うぇっ!?」
満面の笑顔の後輩だった。
それにも驚いたが手に持っている物にも驚いた、アイスピックだ。
振りかぶられたアイスピックを見て俺は咄嗟に手を出す。
ザクッ、と小気味良い音をさせながら俺の手の平が貫かれた。
「ぐっ……」
ドンッ、と後輩を力に任せて押すと全速力で走る。
人の居るところへ出るのが先だ、と思ったが此処は割と田舎でそうそう沢山人が集まっている場所は無い。
(あ……警察……)
その存在に思い至った俺は足を止めて、アイスピックを手から抜きその変に投げると鞄から携帯を取り出す。
11、まで打った所で携帯がヒュッ、と飛んだ。
「は!?」
驚いて携帯の行方を目で追うが一部が砕けて完全に壊れている。
「何なんだ……!」
「あの、すいません」
後ろから低い声がかかる。
振り返ると今朝の従業員が立っていた。
「一緒に来ていただけませんか?」
それを聞いて俺はその場から逃走した。
後輩関連だと思ったからだ。
だが後ろから強く殴られ俺は気絶した。
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