50: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/06/29(金) 19:07:23.57 ID:dHprpdni0
「う」
「うわあああああ!」
51: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/07/02(月) 20:48:06.51 ID:Urniug5z0
夕方頃、またメールの着信が有った。
『お久しぶりです先輩。私が居ない間に浮気とかしてませんか?』
52: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/07/02(月) 20:51:10.85 ID:Urniug5z0
つーか怖い。 閉めていいかな
北から南まで移動してきた(恐らく俺を追いかけて)来た彼女に若干の恐怖を覚え扉を少し閉める。
するとそれを感じ取ったのか彼女はゲーム機をパタンと閉じて俺に向き直った。
53: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/07/02(月) 20:52:06.29 ID:Urniug5z0
チーズトーストに焼いたベーコン、スクランブルエッグとレトルトコーンポタージュ
面白みの無い朝食を摂りながら食後はお茶を飲むかコーヒーを飲むか考える。
テーブルの上に置いておいた携帯が光ったので多分後輩だろうなと思いながらも開く。
54: ◆aSQx.z3IE/pB[sage saga]
2012/07/03(火) 01:04:59.21 ID:B93FVPs30
家から出るとスーツ姿の男が立っていた。
白い手袋をつけていてパッと見どこかの執事のような格好だが、顔がそこまで綺麗な部類に入らないからかタクシー運転手のようなイメージもある。
何で家の前に立っているのかと横目で見ながら通り過ぎようとするとその男に呼び止められた。
55: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/07/03(火) 01:11:08.45 ID:B93FVPs30
「にゃー」
「お、来い来い」
猫の集会場というのか、猫のたまり場が通学路にある。
56: ◆aSQx.z3IE/pB[sage saga]
2012/07/03(火) 01:13:00.05 ID:B93FVPs30
曲がり角に差し掛かると人影が出てきた。
「おはようございます。 せんぱーい!」
「うぇっ!?」
57: ◆aSQx.z3IE/pB[sage saga]
2012/07/03(火) 01:13:53.62 ID:B93FVPs30
目が覚めると山に居た。
手足は縛られている。
目の前では従業員がぼけっーとあほづらを晒している。
58: ◆aSQx.z3IE/pB[sage saga]
2012/07/03(火) 01:15:44.13 ID:B93FVPs30
それから十分もしない内に後輩が現れる。
「先輩は何処ですか」
「そこです。 逃げられたので縛っておきました」
59: ◆aSQx.z3IE/pB[sage saga]
2012/07/08(日) 22:43:56.41 ID:cHQr+dSP0
「………んぐ……んっ! んー!」
「あ、気がつきましたか」
息苦しさに目を覚ますと目の前に後輩の顔があった。
60: ◆aSQx.z3IE/pB[sage saga]
2012/07/08(日) 22:45:30.33 ID:cHQr+dSP0
思考がまとまったのかポケットから五円玉を取り出した。
「こうなったら催眠術をつかいます」
「さいみ……何?」
61: ◆aSQx.z3IE/pB[sage saga]
2012/07/08(日) 22:52:16.17 ID:cHQr+dSP0
「手だけでも解いてくれよ。 痒いところもかけない。 それになんかさっきから顔がカサカサして痒いんだよ」
嘘という訳ではない。
本当にさっきから顔から急速に油が抜けていってるように痒いのだ。
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/08(日) 23:08:02.33 ID:cHQr+dSP0
「わかりました、って言っても先輩は手が縛られてるんですよね」
薄ら笑いを浮かべたまま彼女は耳元で言った。
63: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/07/09(月) 20:45:44.59 ID:JnxqerF10
「仕方が無いですね……どうぞ、ストローさしたので」
「あ、ありがとう」
何で俺が謝っているんだろうと頭の片隅で疑問に思いつつストローに口をつける。
零れた黒い唾液がストローを伝っている。
64: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/07/09(月) 21:04:03.38 ID:JnxqerF10
「…………はぁ、なんだかなぁ……」
「どうかしましたか?」
「君って俺のドコがそんなに好きなの? 言葉を交わした回数だって少ないし」
65: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/07/12(木) 21:06:56.58 ID:b9JHiA5I0
真剣に言い放った彼女に対し、俺は
意味わかんねぇ……厨二なのか? なんて考えていた。
俺の沈黙をどういう意味に受け取ったのかは知らないが鞄の中から包みを取り出すと彼女は俺の前に差し出す。
66: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/07/12(木) 21:07:37.88 ID:b9JHiA5I0
生命の危機を感じながら俺は今後どうするかについて考える。
逃げるのはまず無理だ、となると諦めるか反撃か……または自害するか。
もしもこれからあんまりに酷な目に合うのならいっそヘリコプターの窓に体当たりでもして(足が縛られているので頭突きになるが)死んでしまってもいいかと思う。
とりあえずこれから俺はどうなるのかと後輩に聞いてみることにする。
67:今まで忘れてた ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/09/07(金) 15:07:51.91 ID:m3bm2KHd0
「他にも質問していいか?」
「なんでしょう?」
68: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/09/28(金) 03:12:56.14 ID:liAREvU+0
「そうだ。 私が先輩とお会いする前の先輩の生活についてにしましょう」
「どんな生活でした?」
「……秘密」
69: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/09/28(金) 03:20:38.76 ID:liAREvU+0
「もう到着しますね……」
口角は上がっているのに光の無い目で窓を見遣る
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/11/12(月) 08:42:56.45 ID:VAVcREmy0
僕「こんにちは…」
君「どうも」
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