過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」 -SS速報VIP

過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」

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478: ◆NamCapMdYU[saga]
2013/04/19(金) 12:47:34.65 ID:d0T2n6Bgo

～～～地霊殿・キッチン～～～

零児「……」ｺﾞｸｯ

零児「ふぅ。二日酔いというわけでもなさそうだな。……何を見たんだ、俺は？」

　それぞれに充てられた部屋を抜け出し、キッチンで水を飲む。
　目覚めが悪い時にいつもする方法だが、それでも疑問は解消されない。
　汗をかいていたわけでもなく、なのに嫌な感覚が拭いきれない。

零児「……」

お燐「ん？　おや、お兄さん。お早いね」

零児「……お燐か。すまん、勝手に借りた」

お燐「さとり様のご友人だし、気にせず使っていいって～。それにしても、上じゃまだ空が白けてきたところだよ？」

零児「そんな時間か。確かに、少し早いな」

お燐「寝処が悪かったかな？　人型のお客さんって珍しくてねぇ。あの部屋みたいなのはあんまりないのさ」

零児「それはさとりからも聞いたさ。それに、そういうわけじゃないから安心してくれ」

　夢にうなされる……というわけでもないが、そこに引っかかっているとは言いにくい。
　プライドの問題ではなく、ただ相手を困惑させるだけと分かっているからだ。
　だが相手は『さとり』のペット。
　もしかすると……。

お燐「そうかい？」

零児「そうだ。……夢のことで、ちょっとな」

お燐「ゆめ？」

零児「ああ。……さとりのことで、一つ聞いても良いか？」

お燐「あたいが分かる事ならね」

零児「そんなに難しいことじゃない。夢を再起出来るかどうかなんだが」

お燐「夢を再起、ねぇ。……わりと難しくないかい？」

零児「……む」

お燐「まぁ、完全にそうとは言えないけど、たぶん難しいと思うよ？」

零児「ほう？」

お燐「夢ってのは曖昧なものだからねぇ。さとり様でも、このお空が忘れたことは読めないみたいだしさ」

零児「……なるほどな（まな板の上の烏……？」ﾁﾗｯ

空（鳥）「かー……zzz」

　人化を解いているのか、烏らしくない格好で寝ている空。
　これは野生そのものが抜け落ちていないだろうか。
　そんな心配がよぎったが、地獄烏は生態が違うのだろうと思う事にして流した。

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