過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」 -SS速報VIP

過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」

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493: ◆NamCapMdYU[saga]
2013/05/11(土) 09:13:58.28 ID:R5ln44+6o

～～～魔法の森・雨の霧雨邸～～～

零児「……」

魔理沙「zzz」

零児「……」

　紅魔館を出た後、魔理沙の家へと直行した彼。
　パチュリーの話を聞いてはいたが、目にするまで完全に安心と判断するわけにはいかなかった。
　のだが、到着早々に寝言を聞いて、安心半分ため息半分であった。

零児「……」ﾁﾗｯ

　そんな、机の上で毛布を掛けられてすやすや寝ている彼女をしり目に、部屋を見渡す。
　そこにはゴミ屋敷一歩手前と言いたくなるほどに、色々な物が所狭しと置かれて……いや、積まれている。
　自分の部屋も同僚たち曰く散らかっているらしいが、流石にここまでではない。

　とはいえ、それを指摘するつもりはさらさらない。
　自分がそう思うのと同じく、彼女にも何かしら理由があるのかもしれないのだから。

零児「……ん？」

　その山積みのガラクタを見渡していると、ふと不思議な額縁を見つけた。
　無造作に置かれている（としか思えない）他の物とは違って、その周辺だけ小奇麗にされているのだ。

零児「……」

　埃もそこそこ掃除されているところをみるに、大事なものなのだろう。
　わざわざ表を壁に向けているため、何が飾られているのか分からない。
　勿論、それをむやみに見る悪い趣味もない。

魔理沙「ん……」

零児「……」ﾁﾗｯ

魔理沙「ふ、わぁぁ……」ｺﾞｼｺﾞｼ

零児「……」

魔理沙「……」ﾎﾞｹｰ

　そんな感じに部屋を見渡して、気付けば半刻程。
　ようやく目覚めた少女を、黙って見守る。

魔理沙「……」ﾁﾗｯ

零児「……」

魔理沙「……おはよぉ、れいじぃ」

零児「ああ、おはようさん。……顔、洗ってこいよ」

魔理沙「……ぅん。……」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

　寝ぼけ眼で歩き始めた彼女に挨拶を済ませると、彼女はそのまま台所の方へと積み荷を器用に避けながら向かって行った。

　　バシャバシャッ……

零児「……ふっ」

　その方から水の流れる音を聞いて、大丈夫そうだなと安心し……。

魔理沙『なんで零児がいるんだぁぁあああ！？』

零児「……む」

　一呼吸してから、叫び声が聞こえたのであった。

魔理沙『……はっ。ドロワ一丁じゃなかった。大丈夫だ』ﾌｩ

零児「……（聞こえているんだがな」

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

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