過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」 -SS速報VIP

過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」

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494: ◆NamCapMdYU[saga]
2013/05/11(土) 09:14:59.83 ID:R5ln44+6o

　青年説明中……

　恥しい普段着の話を聞かれたとは露知らず、自分なりには冷静になって戻ったつもりの魔理沙。
　それに触れないのが優しさと黙って、ここに来た理由を話す。

魔理沙「くっそー、パチュリーのやつー！」ﾑｷｰ!

零児「……」ｼﾞﾄｰ

魔理沙「……そりゃ、私が悪いかもしれないけどさぁ」ｼｭﾝ

零児「……」ﾌｩ

　当然のように怒ってから、直ぐに自分の非を認める。
　睨み気味だったのに気付かず反省したところから、本気でそう思っているようだ。

零児「本気で怒ってはいないようだった。この本の中のどれほどが、“借りた”物か知らんがな」

魔理沙「うぐっ……もっと、ちゃんと言って、いいんだぜ？」ﾁﾗｯ

零児「なら、せめて読め。埃を被らせては意味がないだろ？」

魔理沙「……うん」

零児「……」

　皮肉にすぐ気付いて、ばつの悪そうな顔をする。
　だが暗い雰囲気になりはせず、その言葉を心へと大事にしまう。
　少しずつ、少しずつ彼に近づくために。

魔理沙「……」

零児「……」

　何故って、二人きりでいられるから。
　自分の為になることを、自分の心に合わせて言ってくれるから。
　それが、彼女の求めていた理想の……。

魔理沙「……！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

零児「？」

魔理沙「……なぁ零児。零児が家に来てくれた理由は分かったけど、じゃぁさとりのところはどうなったんだぜ？」

　あの事を考えていたのに気付いて、大袈裟に頭を振って頭から消し去る。
　叱られるたびに思い浮かべてしまうあの事に、またも申し訳なく思う。
　思うのだが、それを告白する度胸がない彼女は、忘れていたもう一つのことを尋ねる。

零児「クロスゲートのほうだが……結論からいえば、安定そのものだ」

魔理沙「それはー……良かったのか？　変わってないよな？」

零児「まぁ、一応な。ハーケンのあの話、覚えているだろう？」

魔理沙「ああ、藍が弁解したやつか。にしてはちょっと含んでね？」

零児「制御や破壊する手段が、結局見つからなくてな。それを模索中……といったところだ」

魔理沙「あぁ……そっか。うん、そうだよな」

　要するに芳しくないということらしいが、皆まで言うのはなぜか渋るらしいので黙った。
　魔理沙自身、そうやってグダグダになってくれたほうがいい……なんて、無意識に思って。

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