過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」 -SS速報VIP

過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」

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505: ◆NamCapMdYU[saga]
2013/05/21(火) 05:53:17.73 ID:YpwvYnkro

魔理沙「うーん」

アーサー「？　どうやら魔法使いのお嬢ちゃんには、何か気になることがあるみたいだな？」

魔理沙「まぁ……ギルガメスは若いにーちゃんなのに、アーサーは随分老けてるんだなーって」

アーサー「随分ストレートに来たな」ﾊｯﾊｯ

クリノ「こう見えて、おいらの方が年上なんだけどね」

魔理沙「えー……？」ﾁﾗｯ

零児「詳しくは知らんが、そのようだな」

魔理沙「それじゃ余計にアーサーの年齢が――」

　　ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ

　元の世界への帰還方法について、早々に話を切り上げた一行。
　あれだけあった執着心が、今ではないかのような振る舞い。
　その事に気付く者はおらず。

神子「……」

　それは幻想入りした者たちの定め。
　仙界という、厳密にいえば幻想郷から外れた場所にいた“聖徳太子”もまた、例外でなく。

神子「……（壁と境界線。スキマを操る妖怪。……では果たして、その場所とは……？」

　彼女もまた、本来の住処についてまで思考を巡らせることが出来なかった。

零児「……程ほどにするんだぞ、魔理沙。さて、俺はすこ……うぐっ」ｽﾞｷｯ

魔理沙「ん？」

KOS-MOS「……まさか、持病ですか？　零児」

零児「その、ようだが……何故……」ｽﾞｷｽﾞｷ

魔理沙「どうしたんだよ、零児……？」

『誰か、冷たいお水持ってきてくれないかしら。サニーちゃんがゆでダコなの』ｳﾌﾌ

『ふぎゅぅ……』

クリノ「おや。じゃぁ……」

景清「……」ｶﾞﾀｯ

魔理沙「っ！　無言で動くなよ……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

　持病と称される、彼の頭痛。
　それが、幻想郷にきて初めて警告を鳴らす。
　だがいったい、何に鳴らす？

KOS-MOS「どうやら、沙夜が帰ってきたようです」

零児「……何？　目を、離していたのか」

KOS-MOS「一応、スターサファイアに監視を頼んでいます。温泉に浸かるだけと言っていましたので」

零児「……KOS-MOSがそう判断したのなら、それで構わんが……温泉だと？」

神子「そういえば、怪我をしている風でしたね。左腕を」

零児「ふむ。……（帰ってきたタイミングと頭痛のタイミング。それに腕の怪我？　だが今更なにを？」

　考えられるのは今のところそこだけだが、それにしても理由が分からない。
　何かを見落としているのか、あるいは今更でも良いことなのか。

零児「……」

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