9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]
2012/06/27(水) 23:21:32.84 ID:PSCXMJxg0
ホームルームのざわめきが終わった後の下校道。
私の隣にはいつもなら部活で居ないはずの幼馴染がいた。
私の遅い足に合わせて歩いてくれる。
初めはたわいもない会話をしていたが、
気になっていたが聞き忘れていたことを思い出した。
「ねぇ、今日は部活はどうしたの?」
「あー…、今日は休んだ。」
「えぇっ、何でっ?ずっと頑張ってるのにっ」
「何でって、そりゃぁ…」
質問を二回連続で投げかけると、幼馴染は困った顔をして見せたが、
しばらくすると、何か自分で納得したような表情に変わって
「あなたが最近元気ないから、理由を聞きだしてやろうと思ってね。」
笑って見せて、そう言った。
ボーイッシュは、真っ直ぐこっちを見つめてくる。
私は何故か見つめ返せない、何かが喉に詰まる感じがして、
それが出てきちゃいそうだったから。
二人とも歩みを止めない。横目に移るのは、何度か見た事のある、真剣な表情だ。
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