過去ログ - 【マテパ】アクア「……あんたがあたしのマスターかい?」【Fate】
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[saga sage]
2012/08/13(月) 02:53:48.26 ID:iZuoE8h30
その頃、衛宮切継は約束の場所で舞弥から武器を受け取っていた

厳重におさめられていた“切札”トンプソン・コンテンダーを手に取り

9年ぶりに再装填の動きをなぞった

チャキッ…カシャン!

切継「……2秒ってところか……衰えたな」

舞弥「えぇ」

切継「……そこのワルサーよりも、イリヤの体重は……軽いんだ。もう、8歳になるのに」

舞弥「……切継」

切継「そして、僕のサーヴァントはそんなイリヤも持ち上げらないんだ……」

舞弥「……それは本当にサーヴァントなんですか」

切継「あぁ、事実だ。と言っても、彼の役割は戦闘の矢面に立つことではないから大丈夫だ」

切継「――それは、残りの二人の役目だからね」

切継「今はアイリの護衛のためにプリセラに代わってもらっている。彼女なら、十分に“役目”を果たしてくれるだろう」

舞弥「……三人で一人ののサーヴァント、ですか」

切継「あぁ、そうだ。そして僕達も僕達の役目を果たすとしよう」

切継(……しかし、敵さんもずいぶんと気合が入っているな)

衛宮切継はティトォが書いた“予想図”に目を通して思案する

切継(結界24層、魔力炉3基、猟犬代わりの悪霊、魍魎数十体、無数のトラップ、廊下の一部は異界化させている空間もある)

切継「まぁ、僕には関係ないがね。行こうか舞弥」

それでもこの図は間違いなく魔術という不確定要素による“不慮の事故”の可能性を下げてくれるだろう

切継(――しかし優秀すぎるというのは問題だな)

サーヴァントはどこまで行っても道具、そこに余計な感情を差し込むものは決してこの戦争に生き残れない

だがとうに自分はあのサーヴァント達を道具としてではなく協力者の一人として信頼している

……それはきっと、こちらの事情を全て聞いた彼が最初に言った、あの一言がきっかけだ

最初に言っておきます。英雄なんかじゃない、僕らは――

「英雄でなく罪人か――まったく、つくづく奇妙な英霊だ」

そして……自分がそう思う事さえ彼は計算していたのかもしれないと考えつつ、衛宮切継は小さく微笑んだ


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