過去ログ - キミの世界は、ボク一人
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10:卵かけご飯する者  ◆ZZgvzQZhlY[saga]
2012/06/30(土) 17:47:58.26 ID:gwpd/9xMo
「お、部長連れてきたのか!」

「ぶいっ!」

どうやら既に他の部員は集まっていたらしい。
以下略



11:卵かけご飯する者  ◆ZZgvzQZhlY[saga]
2012/06/30(土) 17:48:25.41 ID:gwpd/9xMo
「設定、考えてきてもらえました?」

もう一人の後輩くんが、携帯とボクを交互に見ながら訊ねてくる。
後輩ちゃんはと言うと、ボクをガッチリとホールドした状態だ。背中に何も感触が無いのが実に寂しい。

以下略



12:卵かけご飯する者  ◆ZZgvzQZhlY[saga]
2012/06/30(土) 17:48:54.58 ID:gwpd/9xMo
でもやっぱりここまで見せつけられると、自然と言葉が出てしまう。

もう二人で作っちゃえば、いいんじゃない?

ボクは少し皮肉っぽく言ってみる。
以下略



13:卵かけご飯する者  ◆ZZgvzQZhlY[saga]
2012/06/30(土) 17:49:21.54 ID:gwpd/9xMo
そもそもボクがこの部に入ったのは、前任の部長から数集めに入れられたそんな感じの部員要員としてだ。
その部長が卒業すると同時にボク以外の部員がいなくなったから、ボクも同じことをしただけ。
それが何故かアニメの設定を考えてくれ、なんてことを頼まれるなんて……
楽しい学園生活、夢あふれるファンタジー、壮大なSF。
ボクにとってはどれもこれも想像も出来ないような世界だ。
以下略



14:卵かけご飯する者  ◆ZZgvzQZhlY[saga]
2012/06/30(土) 17:50:08.82 ID:gwpd/9xMo
「……♪」

なんだか今日は、嬉しそうだね。

ボクの声に、キミが振り返る。だけどボクを見つめる瞳もなんだかいつもの半分と言った所。
以下略



15:卵かけご飯する者  ◆ZZgvzQZhlY[saga]
2012/06/30(土) 17:50:35.43 ID:gwpd/9xMo
「……」

ん?どうしたの?

気付くとボクも熱中していたようで、キミの手がボクに触れるまで意識が完全に画面にいっていた。
以下略



16:卵かけご飯する者  ◆ZZgvzQZhlY[sage]
2012/06/30(土) 17:51:15.16 ID:gwpd/9xMo
来週もまた見てくださいね

じゃーんけーん

ぐー


17:卵かけご飯する者  ◆ZZgvzQZhlY[saga]
2012/07/02(月) 00:06:40.35 ID:PH1yCrPZo
「部長?部長!」

……揺すらなくても、起きてるよ

「……起きてるなら起きてるって言ってくださいよ!もう翼のやつ、帰っちゃいましたよ」
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18:卵かけご飯する者  ◆ZZgvzQZhlY[saga]
2012/07/02(月) 00:07:13.40 ID:PH1yCrPZo
君は帰らなかったわけ?

「……」

ボクの言葉に、後輩ちゃんは不機嫌さを隠さずボクを睨み付けた。
以下略



19:卵かけご飯する者  ◆ZZgvzQZhlY[saga]
2012/07/02(月) 00:07:46.79 ID:PH1yCrPZo
……これは?

「……今日、誕生日ですよね部長」

あー……そういえばそうだっけ?
以下略



20:卵かけご飯する者  ◆ZZgvzQZhlY[saga]
2012/07/02(月) 00:08:13.42 ID:PH1yCrPZo
「部長らしいですね……」

後輩ちゃんはクスッと笑うと、ボクの腕を引いて無理矢理立たせた。
前のめりに倒れそうになったが、すんでの所でボクは持ちこたえる。
後輩ちゃんがまた少し不機嫌そうな顔をしていたのが疑問でしょうがないが、年頃の女の子は思い悩むことが多いらしいし、そっとしておいた方がいいだろう。
以下略



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