過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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822:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/25(火) 21:27:58.88 ID:mbV5ny5SO

 シュォォ… ォォォォ…


ハウエンクア『…………え?』


二人を踏み潰したはずのアヴ・カムゥの脚に、
『黒い霧』が蛇のようにまとわりつく。

その霧が鎧に触れると、赤かった脚の甲は黒く腐り落ちた。


ハウエンクア『ヒ、ヒィィィィィィィ!?』


この異質な事態に動揺し、数歩後退する赤のアヴ・カムゥ。

遺された足跡から禍々しく立ち昇る黒霧。
その霧の大きさがアヴ・カムゥと同じ程になった瞬間――――


 ガシィッ!


ハウエンクア『あ、アアアアアア! 腕っ!?』


赤の巨体の頭部を霧から出でた白腕が掴む。


ゴロー『な、なんだ…… あれは……』


動けぬアベル・カムルに乗る彼が見たのは……
赤いアヴ・カムゥの頭を握り、そのまま振り回す『何か』だった。


ハウエンクア『うあああああっッ!?』


『何か』に投げ飛ばされるハウエンクアのアヴ・カムゥ。


ハウエンクア『うおぉぉあぁぁぁぁ――!!』ズゲッ ゴロゴロ…


少し前のアルルゥのように、大地を転がっていく巨駆。


黒い霧が晴れた――――



 『………………………………………』



沈黙。そして……



 『オオオオォォォォォォォォォォ―――――――――――!!!』



…………咆哮。

遂に目覚めたその存在は――――


『ウィツァルネミテア(空蝉)』




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