過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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926:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/10(水) 20:45:32.07 ID:xWjWB80SO
 ………………
 …………
 ……


 〜 湖 〜


月の光を浴びながら、銀髪の少女が宙空を舞う。
人を待つ……その『時間』自体を大切に、愛しく想いながら。


 「待たせてすまなかった」



カミュ「――待ってたよ、おじさま」

ゴロー「さて、血を吸いたいから呼び出したってわけじゃないよな?」


 満月の夜、カミュは血を無性に求める筈だが……


カミュ「ハハッ、違うって。……ちょっとおじさまにしたい事があるだけ」



ゴロー「……なんだい?」

カミュ「……本当は、気乗りしないんだ。あまり、いい事じゃないから」

ゴロー「俺みたいなオジサンで、大人の階段を登りたいとか?」

カミュ「ふふっ…こんな時でも、おじさまは私を笑わせてくれるんだね」クスクス

ゴロー「……君が俺にしたい事、見当がついてるからな」

カミュ「ふーん、人生経験の差ってヤツ?」

ゴロー「歳を取るほど、差は無くなると思うぞ」

カミュ「そっか…… カミュも歳をとって、いつかお婆ちゃんになるのかな……」

ゴロー「君はそうだろうな……」

カミュ「ゴメンね、こんな話をして。じゃあ、そろそろ本題に入ろっか」スタスタ…



ゴロー「……どうぞ」


 ――もう、覚悟は終わってる。



 「おじさま、……バイバイ」



  グサッ…………


少女の左腕から伸びた光の刃が、男の腹を貫いた──




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