15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/30(土) 23:50:44.02 ID:jiWRSJ+z0
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“みんな…!!!”
そう叫んだ瞬間、体が一回転したかのような感覚に陥った。
頭の痛みも、それと共にすぅーっとひいていく。
元に、戻れるんだな…。
本能的に、私はそう悟った。
おそらく間違ってはいないだろう。
急に体が重く感じ、前から強い光を感じたので、反射的に目を開ける。
律「…………」
見たことのない明かり、見たことのない天井。
真っ白でいかにも清潔そうな部屋は、病室に違いなかった。
次に目に入って来たのは、4人の女の子の顔。
思い出した今となっては、わからないわけがない。
右から順番に、唯、ムギ、梓、澪だ。
ムギは何かを言ってから、綺麗な金髪をなびかせながらどこか私の視界の端から消えていった。
梓はムギが行った方に視線を移し、唯と澪は、今にも泣きそうな顔をしてる。
泣くなよ、私は起きたんだからさ。
律「…………おはよ…」
唯「…りっちゃん…!ホントに、ホントに起きたんだね…!!」ウルウル
澪「……りつぅぅ!!」ギュッ
澪が私に抱きついてくる。
今となってはレアだな、この光景。
梓が入ってから、澪が妙に先輩風吹かしたがってたから、こんなことしなくなったし。
まあ、澪にとって梓は初めての後輩だからな。
って、そんな思い出話してる場合じゃないよな。
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