過去ログ - 律「みんながいるから」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/30(土) 23:51:09.96 ID:jiWRSJ+z0


律「…ゆい…、…みお…」ソッ


澪の横腹のあたりに、そっと左手をそえる。

澪の体勢、結構辛いはずだぞ。

それでもずっと抱きついているから、余程私が心配かけたってことか。

ごめんな、澪…。


唯は泣きそうなのを必死に耐えようとしてるのか、目に大粒の涙をためながら、私の右手をしっかりと握っていた。

だから、私もそれに応えるように、今出せる限りの力で、唯の手をしっかり握った。

ごめん、唯…。



律「……あずさ…」

梓「………」ウルウル

律「……ほら…」スッ


梓を呼ぶと、澪はそっと私から離れた。

澪の隣にいた梓の顔は、唯に負けないくらい大粒の涙をためていて、歩いたらころんとこぼれ落ちてしまいそうなほどだった。

そんな顔しないでくれよ、って言いたいけど、まだ頭がぼうっとしてて、単語しか喋れそうにない。

だから、代わりに空いた左手を梓に差し出し、伸びてきた手をしっかりと繋いだ。

ごめんな、梓…。


今はいないけど、ムギもごめん。

唯と澪は多分ショックが大きかっただろうから、学年的にも、きっと頼りになったのがムギしかいなかっただろう。

ムギ自身も不安とか悩みとかあっただろうけど、きっとそれ以上にみんなを支えてくれたんだよな?

ごめん、ムギ…。


何か疲れたから、もう少しだけ寝かせてな。

今度は絶対、笑うからさ。


唯「りっちゃ――――


意識が落ちる集合、唯の声が聞こえた気がした…。

大丈夫、ちょっと寝るだけだから。






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