過去ログ - 律「みんながいるから」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/06/30(土) 23:40:50.56 ID:jiWRSJ+z0
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紬「りっちゃん…」

澪「………」

唯「……りっ…ちゃ……」グスグス

梓「…律…先輩……」



誰かが何かを言っていて。

誰かが啜り泣いていて。

誰かが何かを呟いていて。

それは、私に対しての言葉なのかさえわからない。

上手く耳が機能してないらしい。

でも、楽しそうな話をしているわけじゃないということは、何となくわかった。


徐々に意識がはっきりしてくる。

最後に呼ばれた“りつ”という名前。

ということは、おそらく“私”=“りつ”なんだろう。

“りつ”は“律”とでも書くのだろうか。
さすがに“率”とか平仮名ってのもおかしーし。

まあ、目が覚めたら思い出せるよな。


で、私はどうして眠っているんだ?

こんなに自問自答ができるほど意識がはっきりしているというのに。

自分とか他人とかについての記憶はないが、知識とかの記憶は残っているのに。

目の開け方がわからない。

周りで誰かが何か喋っているけど、言葉として聞こえてこない。

なんで?どうして?

最後に私が言った言葉、あれが、今の私の状況に関係しているのだろうか。


“唯も澪も無事でよかった”


…無事?

ってことは、私はその無事じゃない出来事に巻き込まれたってことか?

だから、今こんな状況に立たされているのか?


わからないけど、多分そうなんだと思う。

というか、そうであって欲しい。

原因もなくこんなのになったなんて、理解できないしその事実から目を背けたくなるから。


このまま、私はずっとこのままで生きていくのか?

そんなの嫌だ。

目を覚ましさえすれば、きっと、元の生活が待ってると思うから。

早く、思い出したい。

自分のことも、こうなった経緯も、私が“唯”“澪”と呼んだ二人のことも。




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