過去ログ - 橘「ファラオの呪い?」
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2012/07/05(木) 23:19:03.30 ID:8IGn8/4q0

黒辻「ねえあんた、さっき私に何しようとしたんだあぁぁぁ」

橘「え? いや、あれはどっちかっていうと絢辻さんの方から」ドン

橘(か、壁に少しヒビが…)

黒辻「黒辻よ。あんな弱虫で臆病女と一緒にしないで」

美也「ちょっと先輩、壁を強く殴らないでよ。家を壊す気ですか!」

黒辻「そういえばアンタも随分変なちょっかいだしてたわよねぇぇぇ。兄妹揃ってたっぷり躾けないといけないわねえ」

橘・美也(うわ〜 目がやばい〜〜)

僕と美也はふたり揃って黒辻さんの説教をしばらく聞かされた。彼女の言う言葉は歯に衣着せぬストレートな言い方だった。だからなのかあまり時間はかからず、彼女は言いたいことを言い終えたら

黒辻「ていうか、こんな話しするだけ時間の無駄ね。眠いし。いい?あんた達、次に変なことしたらその体に躾けてやるわ。じゃあね。」

橘「あ、ちょっと待ってよ! あや…いや、黒辻さん。」

黒辻「くだらないこっとだったらパンチ一発よ」

橘「今日は遅いからここに泊まるしかないけど、その…絢辻さんの方は自分の家の人がいない間もここに泊まるつもりだったんだ。黒辻さん、君が表に出ているときはその辺はどうするの?」

黒辻「……あんな胸糞悪い人達がいた家に戻るなんてまっぴらごめんよ。だから私もしばらくここにいるわ。でも、私が居候だからって言って調子に乗ったことはしないでね。お休み」バタン

美也「な〜にあれ。住まわせてもらってるのにあの態度。でも絢辻先輩、急に態度変わった感じだけどどうしたのかなあ? にいに何か知ってるの? 黒辻さんとか、表に出てるとか変なこと言ってたよね?」

橘「そうだな。美也には話す必要があるな」

僕は絢辻さん、と黒辻さんの事情について美也に話した。美也は信じられないっといった表情で僕の顔を見ていた。

美也「全く〜、そんな話し聞いてなかったよ。つまり今の絢辻先輩って二重人格みたいなことになってんの?」

橘「そうなんだ。だから何だかほっとけないんだよ。絢辻さんの一つの体に二人?の性格がとても違うからあやふやな感じでさ誰かが見てないといけないかなって思ってさ。」

美也「もお〜、にいにはお人好しだなあ。みゃ〜は黒辻さんがいても反対しないよ。黒辻さんの方はともかく、おいしい夕食を作ってくれて、しかもとてもわかりやすい勉強を教えてくれた絢辻先輩にはみゃ〜は恩を感じてるから」

橘「ありがとう美也。美也も出来れば今の絢辻さん達を見守ってくれ」

美也「合点承知の助なのだ! ところでにいに?」

橘「何だ?」

美也「今の絢辻先輩と黒辻さんの性格は良く分かったけどさ、以前の絢辻先輩ってどんな人だったの?」

橘「…絢辻さんは裏表のない素敵な人…だったよ。」

美也「何それ? まあ、今のあの二人にしても自分で思ってることがすごく分かりやすいから以前と変わらないってことなのか。ふあ〜それにしても話し込んじゃったね。そろそろみゃーも寝るよ。お休み〜」バタン

橘(確かに今のあの二人はストレートに感情をぶつけている気がする。黒辻さんは僕だけでなく、美也に対してもあの性格を隠さなかった。とても以前の天下無敵の仮面優等生とは思えない程に…)



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