過去ログ - 天井亜雄「今は……いつなんだ?」
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969: ◆WWqRalPcWM[saga]
2012/07/25(水) 13:40:20.06 ID:/UdDDZMM0


長点が当然のように大覇星祭で総合優勝と個人優勝を獲ったのも、もうしばらく前の話だ。
十一月末。
あと数日で商業区画の第十六学区や各区の店舗街はクリスマスカラーに染まるだろう。

肉体変化の効果範囲を他人にまで広げる可能性。
もしくは、他人の身体を自身のものだと誤認させる方法。
どちらかを得るために多様な試みを繰り返し、進展を見ないまま季節だけが流れていた。

次期の補助金は少しだけ増えて、こうなる前の半額ほどになるらしい。

天井「次は……患者の身体部位を使い生体信号の変換ができないか試すか?」

換気をしながら暖めるため空気が淀みにくい、学園都市製の空調の恩恵に与る。
研究室で一人、ホットティを手にぼんやりと休憩を取る。

と、デスク上の内線、いわゆる子機のような形の電話がぴりぴり鳴った。

天井「はい、天井ですが」

守衛「あぁすみません、こちら正門です。木山さんという方が天井博士を訪ねてこられたのですが……」

長点の警備は強固である。
発行されたIDが無ければ、ことごとく建物内のドアが開かないのだ。

天井「分かった、申請はしてあるからカードを渡してくれ」

これで少なくとも天井の研究室に繋がる経路は歩けるはずだ。
しかし、こちらに来ると連絡があったのはほんの昨日のことだった。

天井「突然どうしたというのだ」

そもそも彼女がここを訪れる自体レアケースだというのに。





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