過去ログ - 天井亜雄「今は……いつなんだ?」
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985: ◆WWqRalPcWM[saga]
2012/07/25(水) 16:40:29.89 ID:/UdDDZMM0


能力体結晶、次に入力したワードでは、くだらない都市伝説の類さえ引っ掛からなかった。
ちなみに風呂は上り、再度PCの前に着いている。

体晶は存在自体が裏の粋のようなものだ。
公に流布している情報源ではそんなものだろう。
開発者たる木原幻生の保持していただろう影響力を考えればなおさらである。

試しに木原や幻生と姓名の片方で研究者データベースを検索しても、フルネームの場合と同等のものしか見当たらない。
というか、幻生はともかく木原という苗字は珍しいものではない。
木原姓の名がごちゃごちゃと並び、ノイズも甚だしかった。

天井「ん? ……これは違うな」

その中に一つ、異質なものが混じっている。
テレスティーナ=ライフライン。
名前を対象に探したはずなのだが、どこにヒットしたのか。

天井「あぁ。ミドルネームが木原なのか」

詳細情報には、別名として登録されている英語表記などと一緒に、「木原」を含む正式な本名も登録されていた。
複数の能力者による共鳴、共振。
能力の大規模干渉。
木山に割と近いAIM系が専門らしい。

何となく文字の列を眺めていく。

先進状況救助隊隊長。
同付属研究所所長。
これは最近設立された小さな対災害部隊、らしい。
二十代前半という若年の割に多才である。

無能力者。

天井「は? いや、この歳ならあり得るか?」

ものの試しに書庫で探せば、簡単にヒットした。

学生として開発を受けた人間の進路としては、確かに都市内で職を探すというのが単純な道だ。
なにせ学園都市は能力開発技術の流出には神経質である。

発火能力、レベル0。
一応の系統付けと、その中でも能力を発現するに到らないことを示す数字。

天井「しかし研究者としての才はあった、と」

能力としては、大した記載が無い。
だからこそその一文は天井の目に飛び込んできた。

「能力の暴走経験あり」。

ひくり、背筋が震える。
まさか関係があるとも決まった訳ではない。
ただ、名前に同じ二文字が含まれる二人の研究者に、能力の暴走という共通項があっただけで。

洗い流したばかりの背に、新たな汗が流れていった。


>>+1
調べた件について、どうしよう
(もっと調べる、報告、放置、etc.)

>>+2
ついでに次期の研究の進度
※コンマ判定  ★修正なし
  - 4:ファンブル
  5-49:失敗
 50-94:成功
 95- :クリティカル

成功度により進度が変わります





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