16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 13:31:31.61 ID:Hnia8WO7o
「起こしてもらえます?」
「ちょっと待っててね」
幼馴染の母はそう言って電話を保留にする。俺は溜め息をついて動きを待つ。
妹がリビングに起き出してくる。彼女は俺を見て気まずげに俯いた。
俺が着替えていることに気付くと、「どこかに行くの?」と言った。
「まぁね」
と俺は答える。
「ふうん」
と彼女は頷いた。何かを察したようだった。
電話の向こうから声が帰ってくる。
「なんか出たくないって。変に拗ねてる」
「……はあ」
「喧嘩でもしたの?」
「ようなもんです」
「ふうん」
と、幼馴染の母もまた、何かを察したような声を出した。
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