54: ◆Wm01vvGoQ2[saga sage]
2013/07/08(月) 06:06:22.66 ID:NP8vgfMAO
ほむら「見つけた、いつもと同じね」
日の当たる河原で黒猫がくつろぐ。それ眺めながら、彼女は習慣化した捜索の成功を喜んだ。
何回目からなのか覚えてはいないが、変化が無いということはつまり計画が滞りなく進んでいる証拠だ。ゲームにおける乱数と変わらない。同じように動けば同じように結果が出る。
軽く辺りを見渡して、盾より武器を取り出す。それは特撮に出て来る鉄砲の玩具にしか見えなかった。
銃口に穴は無く太く短い鉛筆のように尖り、その後ろにはコイルのような赤い束がチラつく。
鉛筆のような銃身二本を平行に並べて、それを繋ぐ箱にはグリップ、照準機のように揺れるさくらんぼ型のアンテナ。
引き金を引けば機械的な発射音と赤い点滅でもしそうなそれを、あくびをする黒猫へ放った。
黒猫「ジャアアアアアア!?」
おおよそ猫のあげるような声ではない悲鳴を放ち、黒猫は土塊のように変色して崩れ去る。
二つの先端から音波のように照射された細胞破壊光線で跡形も無くこの世から消え去ったのだ。
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