過去ログ - 光成「・・・パラサイトじゃと?」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/14(土) 02:11:30.31 ID:oPI76kVIO
服装や身体付きから察するに、映された人物は、男。

問題は首から上である。

血液が染み込んだ、ワイシャツの襟から伸びていたのは、この世の物とは思えぬ物体だった。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/14(土) 02:12:04.30 ID:oPI76kVIO
特撮とは程遠いリアルを感じさせる、絶え間なく動き続けるそれ等、異形の物体。

「パラサイト・・・『口だけ頭』どころの騒ぎではないわ」

「御覧頂きたいのはこの後です」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/14(土) 02:14:05.97 ID:oPI76kVIO
「なんと!見えんかった」

「異常な程のスピードです」

「ん・・・足元、死体か」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/14(土) 02:18:42.12 ID:oPI76kVIO
やがて少年は、その生物の懐に飛び込み、何やら右手の武器らしき物で、人間の胴体から蛸の脚を切り離した。

「なんと!人間か」

「はい・・・いや、正確には半分人間です」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/14(土) 02:41:06.14 ID:oPI76kVIO
「あれは・・・右手だけ、パラサイトか」

「その様です・・・本来この生物は人間の頭部に寄生し、脳を支配して身体を乗っ取ると聞いています・・・しかしこの少年が寄生されたのは右手、人間の脳を残したまま共存しているようです」

「そして人間部分の身体能力も桁外れておる・・・右手の影響かの」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/14(土) 02:41:47.55 ID:oPI76kVIO
「泉新一、都内の高校に通う少年です」

『ミギー、早く行こう』

『待てシンイチ、まだ生きている』
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/14(土) 02:49:01.54 ID:oPI76kVIO





以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/07/14(土) 10:08:57.28 ID:aHhPZELjo
だが、それらの事柄は、私達一般人には縁の無い話であり、テレビ番組の『世界の奇術』のそれを視て鼻で笑いながら、憐れみの眼差しを送るのが常である。

しかし、お約束に縛られているのは私達も例外では無かった。

「身体の大きい男は強い」「反社会的な見なりの者は危険」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/07/14(土) 10:09:55.13 ID:aHhPZELjo
合気道場の門下生が、見えない力で投げ飛ばされるのと同じように、我々は強面の男に道の端に追いやられているのである。



新宿歌舞伎町。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/07/14(土) 10:10:40.15 ID:aHhPZELjo
そしてその流動する人垣の中心には、何も、無い。

「どう言うことだ?こりゃあ・・・」

人々は無意識にこの路地裏を避けている。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/14(土) 11:17:15.00 ID:oPI76kVIO
自分より少し背の高い後ろ姿に、待てと声を出そうと一歩踏み出すと、顔面が焼け焦げるかと思うような熱風に尻餅をついた。

「大丈夫かい?おっちゃん」

ティーシャツにジーンズの、あどけない表情の少年が、心配そうに手を差し伸べる。
以下略



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