過去ログ - 千早「わたしの胸が小さいのはどう考えてもプロデューサーが悪い」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/14(土) 06:30:40.15 ID:QsAbV1y6o
コーチ「違う違う!もっと強く感情を出して!それじゃあロボットみたいよ!」

千早「は、はい!」

私は感情を出すのが苦手だった。

思わず歌いだすような喜びも、燃え上がるような怒りも、海の底に横たわる深く暗い哀しみも、踊りあがるほどの楽しさも。

弟が事故でいなくなってから私は努めて感情を出さないようにしていた。

噴き出した激情が澱んだ悲しみをかき回すから。


両親に頼ることは出来なかった。

あの人たちは自分のことで手一杯で子供ながらに危ういものに見えた。

仮面をかぶって、ともすれば爆発しそうな激情を抑えて生きるうちに、私は面白みのない人間になっていた。


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