過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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◆k4qYXRI5uY
2012/08/02(木) 16:53:48.25 ID:3hSDoCH60
「あのさ、お前ら今日の昼間、その、俺の膝枕で寝なかったか?」
思い切って聞いてみる。どうしても今日のあれが夢だなんて思えなかったのだ。
「はぁ? 何を言ってるんですか? お兄さん」
「はひゃひゃひゃ、とうとう妹の友達で妄想かよ、童貞乙wwwwww」
……そうですよね。
その後は散々弄られ、気付くとあやせの家についていた。
軽く挨拶を交わして分かれようと背中を向けるが、そこであやせに引き止められた。
「お兄さん、今日はありがとうございました。おかげで良い夢が見れましたよ」
「ん? 夢? なんの事だ?」
いきなりお礼を言われたので問い返すが、あやせはすぐに背中を向けると家の中に入っていった。
ちょっと耳が赤くなっていたが、大丈夫なのか?
俺は心の中で風邪引かないようにな、と言うと加奈子の家に向けて出発した。
「なぁ、クソマネ」
「あん? なんだよ」
「お前ってさぁ、就職とかしねぇの?」
「まぁ高校卒業したら就職も良いかもなぁ」
「マネジメント、興味あったら言えよな、すぐに紹介してやっから」
いきなり話かけてきたかとおもうと、いきなり就職先を紹介してくれる、と言うものだから少し驚いてしまった。
思わず加奈子の方に視線を向ける。するとそこには耳まで真っ赤になった加奈子がいて、俺とは反対の方向に視線を向けていた。
笑ってしまいそうになるのを我慢しながら、加奈子の頭を撫でてやる。
加奈子はビクリと肩を震わせるも、振り払おうとはせずにされるがままにされている。
「あぁ、あんがとよ」
「……ふんっ」
マネジメント、か。まぁそれも良い未来なのかもな。
なんて事を考えて、歩いていると加奈子が小走りに家に飛び込んだ。
どうやらついたらしい。
「じゃ、おやすみ」
そう言って帰ろうとする。
が、またもや引き止められた。
「クソマネ! 今日は良い夢が見れた! サンキューな!!」
またそれか、と思ったものの、どうせ聞き返しても返答は無いのだ。
俺は手をフリフリと振ると、そのまま歩いていったのだった。
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