過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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264: ◆YHxtVKAHbw[sage saga]
2012/08/06(月) 18:53:36.80 ID:DufMtpvzo
 桐乃の衝撃の告白があった翌日、我が家ではちょっとした異変が起きていた。

「おかわりー」
「あ、あたしが入れてきてあげるよ?」
「おう悪い。頼むわ」
「…………」

 最後の三点リーダはお袋だ。

「……桐乃、熱でもある? それとも変な物食べた?」
「え? 何言ってるの、お母さん?」
「だって……ねえ、お父さん?」

 お袋の言いたいことは分かる。
 ずっと冷戦状態だった俺と桐乃が普通に会話しているなんて、事情を知らなければ正気の沙汰には見えないだろう。

 でも、俺の事は心配してくれないんですね、母上様?

「兄妹ならこれが普通だろう。今までが異常だったのだ」

 と親父。あの強面の親父が、まるで我が子を見るような優しい目で俺と桐乃を交互に見ている。
 俺と桐乃は親父の子供なんだから当たり前なんだけどね。

「桐乃、おまえの雑誌のプロフィールに書いてあることも本当に出来るようになるかも知れないな?」
「え? あ、うん……」

 何故か赤面して俯き、チラチラと俺に視線を寄越す桐乃。

 ところで、なんかサラリと凄い事言いませんでしたか、親父殿?

「雑誌ってなんだよ?」

 すると親父は、いまさら何を言っている、とでも言うかのような表情で俺を見た。

「桐乃って女の子向けのファッション雑誌で読者モデルやってるのよ? 兄妹なのに知らなかったの?」

 初耳だよ!? え? なに? ティーン誌モデルが俺の妹? 確かにモデルみてーだとは思っちゃいたけど?

「よし。夕食が終わったら俺の宝物を見せてやろう。桐乃、いいな?」

 笑みを浮かべて桐乃に優しく声をかける強面。
 家族でない赤の他人のお子様なら失禁するレベル。

 桐乃はさらに真っ赤になり、聞き取りにくいような小さな声で「……うん……」と答えた。


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