過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
1- 20
405: ◆6U1bthnhy6[sage]
2012/08/21(火) 08:51:26.80 ID:5o4mayIDO

「高校生ならそれくらいあれば十分なんだよ!!」
「・・・そか。なら・・・なんで?」

『なんで?』のところで、また桐乃の様子が激変した。
・・・静かに怒るのやめてください。
ホントに怖いので・・・。

「なんで・・・バイトなんか・・・?」
「か、買いたいもんができたんだよ!」

ビビりながらも、当初の目的通りの説明をする。

「買いたいもの・・・?お金・・・あるんでしょ?」
「あ・・・うん」

桐乃の疑問に目を逸らして頬をかく。
・・・いざ言うとなると照れるな。

「・・・自分の稼いだ金で買いたかったんだよ・・・」
「!」

うわ、恥ずい。
こいつにしてみりゃ当たり前のことだからか、妙に照れくさい。
今までバイトなんてしたことなかったからな、俺・・・。

「・・・働いて金稼ぐってのしたことなかったからさ、ちょっとでも慣れてる仕事をって思って、加奈子の一日マネージャーをしたわけだ」
「・・・へえ」
「へえって・・・そんだけか?」

さっきまで怒りまくってただろお前?

「兄貴がちゃんとした目的でしたんなら・・・いい」
「・・・そっか」

・・・まったく。
わがまま理不尽なお前はどこ行っちまったんだか。
可愛くなっちまってよ・・・ったく。

「・・・で?」
「ん?」
「・・・買いたいものって?」

どことなく躊躇したように聞いてくる桐乃。
言いたくないなら言わなくていい。
言外にそんな雰囲気を含ませる妹の頭を、俺は優しく撫でてやる。

「・・・兄貴?」
「お前の欲しいもの」
「・・・え?」

俺の言葉に呆けたように見つめてくる桐乃。
俺は撫でる手を止めないままに優しく答えてやる。

「・・・俺たちが仲直りした記念っていうのかな?なんでもいいからお前に買ってやりたくなってな。・・・そんでバイトした」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/800.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice