過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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553:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/08/31(金) 16:29:11.87 ID:ZinZJKEIO
(あやせ視点)

昨日の帰りのこと。桐乃に絶交を告げ走る私を追い、いわおがかけてきた。

いわおはこう言った。桐乃と仲直りして欲しい、と。私もいわおさえ怒っていなければすぐにも桐乃と仲直りしたかった。でもいわおは言った。『明日までに答えを出して欲しいことがある。その時まで、桐乃ちゃんとは仲直りしないで欲しい』。その時頼まれたことを、いま彼が私に問うてきた。

「いま、あんちゃんと俺がいる前で答えて欲しい。あやせにとって俺たちはどういう存在なんだ?」

この問いに答える為に昨晩どれだけ悩んだか。答えは出そうで出ない。私はいわおが好きだ。でも、お兄さんの優しさを思い出すと・・・胸が苦しくなる。

桐乃と仲直りしたことをきっかけにお兄さんにはあまりにもお世話になりすぎた。優しいお兄さんへの思いは尊敬に近いものでさえあった。

「私にとってお兄さんは『憧れの人』です。」

偽りのない想いだった。息を呑む桐乃とお兄さん。

「あんなに優しくて、頼りになって、お兄さんがいなければどうにもならないこともありました。」

「でも、お兄さんは鈍感で、もちろんそんなお兄さんも素敵なんですけど、私には荷が重すぎたんです。黒猫さんやお姉さん、それに妹の桐乃でないとお兄さんには耐えられないと思います。」

「優しくて頼りになる。尊敬もしている。それでいて、近くにいるようでなかなか私を見てくれない、そんな『手の届かない憧れの人』。それがお兄さんです。」

「そして、いわおは」

「お兄さんに似ているんです。お節介で妙に優しくて、鈍感なところも。でも、お兄さんと違うのは鈍感でどうしようもない癖に触れられる所にいつも居てくれるんです。お兄さんのように、桐乃な黒猫さんの所に飛んでいかない。いつも近くにいてくれて、癒してくれる。」

「それが、『私の好きな人』だって気付いたんですよ。お兄さんへの気持ちに偽りはありません。好きでしたよ。大好きでした。でも見ているばかりの想いは私には辛すぎた。そばにいてくれたいわおの温かさに私は救われた。それがお兄さんといわおの違い。私の2人への想いです」


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