過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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962: ◆odaAq0EgoE[sage]
2012/10/28(日) 03:03:40.10 ID:VoHeYYYDO

だからそーゆーことをさらっと言わないで下さい!
明らかにからかわれてるよ俺!!
でも、な・・・。
それが嫌じゃない俺は確かにいて。

「・・・」
「高坂くん?」

不意に黙ってしまった俺に、日向は首を傾げて覗きこんでくる。
はは。相も変わらず可愛いなお前。

「日向ちゃん」
「ん?なに?」

俺の言葉に素直に答える日向。
オーケィ。覚悟はすでに決めたぜ。

「お返しは期待していいぞ」
「へ?・・・貰えるの?」

しかし日向の言葉に俺は全力でズッこけた。
うおおいっ!?

「どーいう意味だ!?貰うだけ貰って返さねーとか、俺お前の中で何設定なんだよ!?」
「貢がせるだけ貢がせてポイッとしちゃう鬼畜兄貴?」
「予想の遥か上の低評価きたー!!」
「・・・ルリ姉のことがねーやっぱ決め手だよねー」
「あれは俺が振られたんだよ!?てゆーかしれっと生傷抉ってくんじゃねー!!」
「あははは冗談冗談」

ケラケラと楽しそうに笑う日向。
おおい。
ヒデーこと言っておいて、その態度はどーなんだ?・・・ぷ。くく。
しかし俺は内心でひどく嬉しかった。
つまりこいつにとっちゃ、俺はひどいこと言っても大丈夫。
そこまで心許せる相手ってことだろ?
なら喜びしかねーだろーが。

「・・・お前の冗談は地味に俺の心を削ってくるよな・・・」

でもそんなことはおくびにも出さず、俺は大仰にため息をついてみせる。

「生きてればいいことあるよ。元気出しなって」
「お前が元気なくさせたんですけどねえぇ・・・?」
「あっははごっめんねー」

ばーか。
謝る必要なんかねーよ。
・・・覚悟しろよ?

「ならよ」
「ん?」

先の笑いの余韻か、目元の涙を拭っている日向。
俺はゆっくりと日向に近づくと・・・優しく胸のなかに抱き締めた。



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