43: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/07/16(月) 11:48:16.13 ID:CZnO16LJo
「ぶっ!!!」
夜空が一瞬にして真っ赤になる。
「な、ななんな何を言っているのだ貴様は!!!///」
「ですから、試験を……」
「そんな質問である必要がどこにあるのだと聞いているんだ!!」
「普通の質問じゃつまらないでしょう? まぁ、ぶっちゃけその反応を見れば嘘発見器なんかなくても分かりますけど」
「な、……ぁ……、こ、こっちを見るな!!/// わ、私は絶対そんな質問には答えないからな!!!」
そう言うと、夜空はプイッとそっぽを向いてしまった。
その割に、チラチラと俺の様子を伺ったりしていて、なんか忙しそうだ。
「んー、じゃあ質問を変えます」
「そ、そうだ、それでいい」
「夜空先輩は小鷹先輩の事好きですよね?」
「同じじゃないか!!!」
机をバンッ!! と叩く夜空。
「いえ、少し違いますよ。今の質問には『はい』か『いいえ』で答えることができます」
「そ、それがどうした」
「実はこの機械、例え答えなくても『はい』なら無反応、『いいえ』なら振動します。
今はピクリとも動いていないので、夜空先輩の答えは『はい』だという事です」
「ぁ……がぁ…………!!/// こ、壊れているんだ!! それは失敗品だ、そうに違いない!!!」
「夜空先輩は小鷹先輩の事嫌いですか?」
ブーブーブー!!!
嘘発見器の振動音がこちらにも聞こえてきた。
嘘発見器というか、もはや読心器……とか言った方がいいんじゃないか。
「 こ れ は 罠 だ !!!」
即座に夜空が立ち上がり、ビシッと理科を指差す。
まるで逆転裁判の「異議あり!!」のようだが、その顔はこれ以上にない程に真っ赤になっている。
「理科が私を陥れるために仕組んだ罠!! 何も答えていないのに反応するなんておかしいだろう!! それが罠である証拠!!!」
「どこのキラですか」
「んー、でも、振動音でかすぎねえか? それじゃすぐに相手に気付かれちまうじゃねえか」
「今は試験なので大きく設定しているだけですよ。ていうか、小鷹先輩、なんか冷静すぎませんか?」
「え、なんで?」
「い、いやだって、夜空先輩が小鷹先輩の事好きって言ってるんですよ?」
「言っていない!!!///」
そんな理科や夜空の様子に、俺は首を傾げる。
「……そんな驚くことか?」
「あれ、それじゃ、小鷹先輩は最初から分かっていた……と?」
「ち、違うぞ小鷹!! これはその、えっと…………///」
「いや、知らなかったけどさ。まぁでも――――」
「――俺も夜空のこと好きだし」
理科と夜空が固まった。
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