55: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/07/16(月) 16:17:07.86 ID:CZnO16LJo
***
放課後。
俺と理科と夜空がいつも通り、友達作りの道具について話し合っていると。
コンコンと、ノックの音が聞こえてきた。
すかさず全員が立ち上がる。
「ではエース、お願いします」
「あ、あぁ、分かった」
エースという響きが気に入ったのか、夜空は特に抵抗もせずにドアの方へと歩いて行く。
前回の失敗を学んだのか、理科は既に入部届を取り出している。
俺は隠れようかとも思ったが、結局入部すれば毎日顔を合わせることになるので、このままで居ることにした。
ガチャ、とドアが開かれる。
「感謝しなさい、愚民ども!! このあたしが――」
バンッ!! と、即座に閉められた。鍵もかける。
ていうかドアの向こうの人、今絶対顔とかぶつけただろ。凄い音したし。
それにしても、チラッとしか見えなかったが、あの金髪はおそらく――。
「ちょっと何すんのよ! このあたしがせっかく来てあげてんのにこの対応!?
ていうか、この完璧すぎるあたしの顔に傷を付けるなんて正気!?」
ガンガンガン!! と、ノックというか騒音が鳴り響く。
メチャクチャうるさい。これでは部活どころではない。
夜空は溜息をつくと、再びドアの方へと歩いて行く。
ガチャリ。
「あっ、やっと開けたわね! まったく、このあたし――」
「 リ ア 充 は 死 ね !!!!!」
バタン。
再び全力で閉める夜空。
なんだこれ。
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