56: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/07/16(月) 16:19:31.23 ID:CZnO16LJo
案の定、再びガンガンガンという騒音が鳴り始める。
夜空は額に青筋をビキビキと浮かべて、
「理科、ドアごとあいつを吹き飛ばせる道具を出せ」
そんな物騒な事を言い出した。
しかしその時。
ピタリと騒音が止んだ。
もう諦めたのだろうか?
それとも、夜空の言葉が外にまで聞こえたとか……いや、あれだけうるさくてそれはないか。
「わっ!!」
そんな驚いた声をあげたのは理科だった。
俺と夜空が不思議そうに彼女を見ると、理科はドアの方を指差す。
ドアに付いている窓。
そこにとてつもなく気持ちの悪い何かがへばりついていた。
それを人間の顔だと認識するのは、ちょっと経ってからだった。
たぶん先程の子が、ドアの窓に顔を押し付けて中を伺おうとしているのだろう。
「う、うお……ッ!」
いつも鏡で自分の顔を見ている俺もさすがにビビる。
言ってて悲しくなるけど。
夜空は嫌悪感を全面に出した顔でそれを睨んでいる。
――どうすんだよこれ。
どうする? >>57
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