過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」
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963: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 23:03:49.77 ID:iLmFIBMi0
(そういや御坂には何も言わずに出て行ったんだったな、忘れてたわ)

美琴は突然姿を消した垣根を必死に探していたのだろう。
息の荒れ具合からもそれは覗えた。

以下略



964: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 23:15:58.85 ID:iLmFIBMi0
ボロボロの駒場を置いといてギャーギャー騒いでいる二人。
だが今まで駒場の前に立っていた垣根が動いたせいか、美琴がようやくその存在に気付く。

「……!! 酷い怪我……。
ちょっと、大丈夫!? っていうか、もしかして……これ、アンタがやったの?」
以下略



965: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 23:16:54.35 ID:iLmFIBMi0
僅かな嘘を交えた。
駒場がこれほどにボロボロなのは発条包帯ではなく、垣根の重い(垣根本人にとっては軽い)一撃が原因だ。
だが駒場はそれを聞いても何も言わなかった。

「発条包帯って何よ?」
以下略



966: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 23:18:50.58 ID:iLmFIBMi0
「最近能力者による無能力者狩りが増えてるんだと。
こいつはそれを何とかしたかったらしいぜ?
自分の身を犠牲にして力のない奴らを救う。ハッ、何とも涙の出る話だな?」

「無能力者狩り……。聞いたことある。
以下略



967: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 23:19:39.13 ID:iLmFIBMi0
「……構わん。気にするな……」

「ん」

垣根から受け取った駒場の携帯をしまった美琴は、壁に背中を預けて座っている駒場の前で目線を合わせるようにしゃがんだ。
以下略



968: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 23:20:34.38 ID:iLmFIBMi0
「うん。アンタはスキルアウトでも、そうやって他人を思うことの出来る人間。
そんなアンタがこんな無茶して、体壊したらアンタを慕っている人たちはどうなるの?
その人たちはアンタが自分を犠牲にすることなんて望んでないと思うわよ?」

その人たちを知らない私が言っても説得力なんてないけど、と言って美琴は続ける。
以下略



969: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 23:21:16.82 ID:iLmFIBMi0
「あ、ああ……」

「ならよし!」

駒場は美琴に渡されたハンカチを握り締めたまま相変わらず呆然としている。
以下略



970: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 23:22:12.80 ID:iLmFIBMi0
もしかして美琴は上条と同じようにフラグ建築士の才能があるのかもしれない、と思う垣根。
容姿に関しては満点レベル。能力は最高。お嬢様。
性格良し(ただし対上条除く。彼女のツンデレが発動してしまうため)。面倒見も良く、心優しい。
惚れるのも仕方ないだろう。いや、駒場が惚れているかどうかなど実際には分からないのだが。
こんな美琴だからこそ多くの人たちに慕われているのだろう。
以下略



971: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 23:23:02.26 ID:iLmFIBMi0
駒場は答えず、代わりに垣根に対して話しかける。
駒場は既に殺される覚悟を決めていただろう。
それが不意に救われ、戸惑っているようだった。

「はあ? いらねえよテメェの命なんざ。
以下略



972: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 23:24:08.30 ID:iLmFIBMi0
「ああ……。敗北した以上、お前たちを信じて、任せてみよう……。
まだ名乗っていなかったな……。俺は駒場利徳。お前は?」

美琴は口元に笑みを浮かべ、答えた。

以下略



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