53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 21:26:56.40 ID:B8whUwhOo
「おはよう貴音ちゃん。……近眼なの?」
「おや、おはようございます。小鳥嬢。えぇ、あまり良いとは言えません」
不自然でない程度に驚いてから挨拶をしました。
これも処世術です。
「本日は欠課……、いえ”おふ”でよろしいのですか?」
安閑としていられる身分ではないのですが。
なにしろ歌と踊りを手解きしていただき、月謝を支払うどころか食事を振舞っていただく事もあるほどです。
この猛暑と外の空気は劣悪でしたが、それ以外は萎縮してしまうほど恵まれておりました。
「えぇ、なんでもレッスンルームの空調がダメになっちゃったとかで。
ほら最近よくニュースになってるでしょ? 熱中症にでもなったら大変だから」
「なるほど……」
確かに、安穏と寛いでいいような身ではありません。
ありませんが、熱気のこもる部屋で体を激しく動かすのは、想像するだけで息苦しくなりました。
ここは英気を養うためにもお言葉に甘える事にしましょう。
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