過去ログ - 将軍「久しいな」剣士「めんどくせぇつってんだろ!」
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51: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/21(土) 01:10:09.05 ID:yEmb1SP8o
護衛「大人しくしろ! お前を連行する!!」

鍛冶2「……で、でも……待ってくれ。お、俺はあいつを呼び出したりしてねぇ」
護衛「往生際が悪いぞ!」

以下略



52: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/21(土) 01:14:00.15 ID:yEmb1SP8o
剣士「お呼びたてしておいて、今まで放っておいてしまって悪かった」

娘「い、いえ……」

剣士「君を呼んだのは、たった一つの質問に答えて欲しかった」
以下略



53: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/21(土) 01:16:44.41 ID:yEmb1SP8o
 医者『ふむ……なら大して言い添えることもありませんが……2日前の昼頃ですな。あの娘さんが、診療所に駆け込んできて』

 医者「『鍛冶が、廃坑近くの茂みで大怪我をして倒れておるから、助けてくれ』と……」
      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
剣士「あなたは倒れている人間の顔を見ている。でないと、相手を特定できない」
以下略



54: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/21(土) 01:17:19.96 ID:yEmb1SP8o


娘「右腕でした。間違いありません」



55: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/21(土) 01:20:07.26 ID:yEmb1SP8o
鍛冶2「なっ、そ、そんな馬鹿な!」

剣士「…………」

娘「え、え? なに……?」
以下略



56: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/21(土) 01:22:10.34 ID:yEmb1SP8o
剣士「きっと、仕事以外の食事や書き物は右手でこなしていたんだ。ですが、仕事場でだけは、本来の利き腕……左利きで仕事していた」

剣士「両利きなのか、矯正していたのかは解らないが」

剣士「とにかく、だからあなたは、彼をずっと右利きだと思っていた」
以下略



57: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/21(土) 01:24:29.52 ID:yEmb1SP8o
剣士「誰も見ていない状況で、あなたは焦った。このままでは死んでしまうかもしれない。もしかしたら、もう死んでしまったかも。医者を呼ばなきゃ……」

剣士「あなたが、彼を見たのはこのときが最後だ。それ以降は診療所に入院、面会謝絶だったから、実際に腕をなくした姿を見ることはなかった」

剣士「しかし、医者に言うにしても、正直に言ったら罪に問われてしまうかもしれない。だから、あなたはこう言った」
以下略



58: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/21(土) 01:25:19.42 ID:yEmb1SP8o
――1時間後

護衛「……地元官吏への引渡し、完了しました」

剣士「ご苦労さん」
以下略



59: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/21(土) 01:27:49.12 ID:yEmb1SP8o
剣士「被害者本人を直接見たときだ」

剣士「実際に見ると、腕がないのと頭への打撲以外には『たいしたケガがない』という話だった」

剣士「でもな。獣が肉を噛み千切るときは、当然、前足で獲物を押さえつけるはずだ」
以下略



60: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/21(土) 01:29:06.35 ID:yEmb1SP8o
――同時刻、診療所

鍛冶1「……そうでしたか。捕まりましたか」

医者「うむ。2人とも、お前さんに謝っておったよ」
以下略



61: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/21(土) 01:31:06.52 ID:yEmb1SP8o
 『(……ここは)』

 『(そうか、突き飛ばされて……うぅ、岩で頭を打ったのか、体が動かない……)』

 『…前が、お前……いんだ……』
以下略



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