過去ログ - 姫「勇者様、どうか世界をお救い下さい!」 転生男「……マジ?」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/07/21(土) 11:58:56.50 ID:NbhvTGEh0
〜夜〜

男「姫のおかげで、大分この世界のことが分かってきたよ」

姫「そう言っていただけると光栄です、男様。 それで、今日の分の勉強も終わったことですし――――」

男「ああ、また俺のいた世界の話を聞きたいの?」

姫「はい、是非に!」キラキラ

男「えーと、期待されてるところ悪いんだけど、その前に少し聞いても良いか?」

姫「ええ、どんなことでも大丈夫ですよ?」

男「じゃあまず一つ。 この国では魔王が復活する度に勇者を召喚してるんだよね? そうやって何度も召喚できるなら、どうして一度にたくさんの勇者を召喚しないの?」

姫「そうしたいのは山々ですが、それは不可能な話なんです」フルフル

男「それはどうして?」

姫「第一に、召喚はあの”召喚の間”によってしか行うことが出来ません。 第二に、召喚の儀式には多大な魔力を消費します……これは何とかなる問題ではありますが。 そして最後の問題は、”召喚の間”の魔方陣は異界の力を少しずつ蓄える必要があるため、召喚の儀式は20年に一度しか行えないのです」

男「マジか……」

姫「ええ、マジなのです……ずっと先代の国王の時代から”召喚の間”の複製の為の研究が行われているのですが、成功には未だ至らないようです」

男「そっか……ま、気を取り直して次の質問。 魔王の復活が20年おきになったのって、ここ200年くらいだよね? それまでは不定期で曖昧な期間だったのが、どうして決まったペースになったか知ってる?」

姫「それは……私にも分かりませんね。 言われてみれば確かに気になります……何があったのでしょうか」

男「うーん、やっぱり姫も知らなったか」

姫「お役にたてず、申し訳ありません……」シュン

男「あぁ、いや、こっちこそ変なこと聞いてごめんな? 質問は終わりにして、今日は俺の住んでた国の歴史の話をしようかな」

姫「ホントですか!? うわぁ、今度は男様の国の歴史ですか、楽しみです!」

男「ちょうどこっちに持ってきた学生鞄に日本史Bの教科書があったし、使わせてもらおうかな」

姫「絵付きの教本のことですね! 早く見たいです!」キラキラ

男「はいはい、今持ってきますからそこで行儀よく待っていてくださいね?」

姫「はいです!」


男(魔王復活と勇者召喚の周期の一致か……おとぎ話の世界と言えばそれまでだけど、何だかキナ臭いなぁ。 それに、魔王討伐が終わったら帰れるっていうのも怪しくなってきた。 帰還の手段を姫に聞いてみたかったけど、あまり心配させたくないしとりあえずは自分で探ってみようかな)



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