過去ログ - 恒一「ポケモンバトルに負けたら廃人になる現象?」
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105:VIPにかわりましてHAIJINがお送りします[saga]
2012/07/25(水) 13:55:15.53 ID:LjD4Jvnx0


松永『その前に、俺達の代までやってた対策について話そうと思う』

松永『ヨミヤマミサキの性質から、ゲームに触れないことが確かに一番の対策になる』

松永『でも、奴が現れるゲームは、いつも不自然なまでの流行を見せるんだ』

松永『このゲームをやらざるを得ない、という空気。それを夜見山に充満させているような』

松永「人間ってもんはどうしても流行のものに乗っかりたいとするもんだから』

松永『というわけで、その空気にやられてみんな受験の時期でもゲームを取る』


恒一「なるほど、そういう……だから病院でも流行ってたわけか」


松永『で、俺達の代までやってた対策なんだが…』

松永『ひとつ。奴が出現したゲームを物理的に隔離して封印する。これはだめだった。奴は自分と戦う意思がないと判断した相手とは戦わない』

松永『すると奴は自分を閉じ込めたゲームのデータを消去して、また前触れもなく誰かがプレイするゲーム内に出現する。つまり現象は続くわけだ』

松永『ふたつ。完全無視。これも効果はなかった。奴がゲームに出ても無視すると、どうやら夢の中に連日現れて』

松永『延々とゲーム音楽を流し続けるらしい』

松永『それに嫌気がさして戦わないといけなくなる、っていう羽目になったらしい』

松永『さて、それらを総合して、現象を止める方法』


松永『まず現在起きている―――ヨミヤマミサキ無双と俺は勝手に呼称するが―――その止め方』

松永『これはみんな一度は考えたはずだ。ヨミヤマミサキに勝てば現象は止まる』

松永『ヨミヤマミサキに勝った俺が言っているんだ、間違いない』


小椋「この人ヨミヤマミサキに勝っていたの?」

望月「人は見かけによらないね」

小椋「続き聞くわよ。たぶん次が大事なんでしょう」


松永『それで、だ。俺達もそう思って、夏休みを利用して二泊三日のゲーム強化合宿をすることにしたんだ』

松永『みんなで実力をつけて、ヨミヤマミサキを倒そうって』

松永『それに合宿所には勝負運を上げるご利益があるっていう神社があるんだと。そこでお参りすれば必ず勝てるって先生が……』

松永『でも、そううまくはいかなかった』

松永『お参りを終えて、合宿所に戻って、早速だった。ヨミヤマミサキが現れた』

松永『最初の犠牲者は、浜口ってやつだった。あいつ馬鹿でさ、ヨミヤマミサキが出てきても絶対に勝てるとフカシまくって』

松永『用意周到に自分専用のハードを用意してたけど、三分と持たず負けやがった』

松永『次に犠牲になったのが、星川っていう女子生徒だ』

松永『どうやら星川と浜口は付き合っていたようで、浜口の仇を取るって言ってヨミヤマミサキに挑んだんだ』

松永『結果は言わずもがな』

松永『まあつまるところ、お参りなんて何の意味もなかった。だから俺達はクラス全員でヨミヤマミサキに勝つための方法を話し合った』





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