過去ログ - 恒一「ポケモンバトルに負けたら廃人になる現象?」
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106:VIPにかわりましてHAIJINがお送りします[saga]
2012/07/25(水) 14:00:01.48 ID:LjD4Jvnx0


松永『まあ、話し合ったからってそう簡単に勝てる方法が見つかるわけがないんだが』

松永『どのような話し合いが行われたかはあとで話すとして、今はまず現象の対処だ』

松永『ヨミヤマミサキに勝つ方法をこれから話す。まず、ヨミヤマミサキの戦い方についてだ。これはおそらく毎年ゲームの環境に合わせて変化していくと思う』

松永『だからある一定のゲームに対しての対策って言うのははっきり言って、無い』

松永『ゲームの数だけ攻略法があるからな―――それをあっさりと発見してあっさりと改良するのが奴だ。しかし、俺はある時あることに気づいた』
 
松永『千曳先生という学校の司書がいるんだが、ヨミヤマミサキは生前インベータ―ゲームで名古屋撃ちをしのぐ攻略法を見つけていたらしい』

松永『それが「夜見山砲」』


小椋「あの人15年前も司書やってたんだ」

鳴「榊原君、聞いた?」

恒一「うん。『夜見山砲』が、こんなところで出てくるなんて」


松永『インベータ―ゲームの名古屋とはシステムのバグを利用した方法で、千曳先生が考案した新名古屋はそのバグをさらに活用するというものだった。が、『夜見山砲』は違う』

松永『バグなんか一切使わない方法だ』

松永『インベータ―ゲームは詳しいことは分からないが、名古屋撃ちがシステムのバグによる内部操作的攻略だとすれば、夜見山砲は純粋に力技―――』

松永『どのゲームにもコンボってのがあるだろう。夜見山岬は的確な予測の下、状況に最も適したコンボを展開する』

松永『そう、その、バグを使わない単純な技術で名古屋撃ちと同等以上の効果を出す―――それが、俺なりに発見した『夜見山砲』の正体だ』

松永『だけど、俺が思う奴のもっとも恐ろしいところはその技術よりも、こちらの手を十手先も読んでいるような先読みの力だ』

松永『こっちが何か仕掛けをしようとすると、仕掛けの準備の時点で勘付いて潰しに来る。なんとか気づかれずに仕掛けを発動させても』

松永『それがもたらす効果を読み切った上で次の手を打ってくる。それがまた的確なんだ』


松永『夜見山砲についてわかったのはこの四つ。

 ひとつ、夜見山砲はゲームのルールを順守しており決してバグによって引き起こされる技ではないこと。

 ふたつ、ゲーム中にヨミヤマミサキと戦っている時、その夜見山砲と思われる攻撃をしてくるタイミングが三回あるということ。

 みっつ、夜見山砲をしのぐには、複数のプレーヤーの力が必要なこと。

 よっつ、これが一番重要なんだが―――奴はこっちの手を完全に読み切った攻撃を行い、こちらに大ダメージを与えるだけでなく精神的な余裕まで潰す。

 一番決められたくないコンボを決められたくない状況で出してくるんだ、たまったもんじゃねえ』


松永『ふたつめで言ったが、この夜見山砲を撃ってくるタイミングについてここで言おう。

 最初の相対、自分が最も有利な状況に立った時、こちらとあちらの状況がほぼ互角で終盤戦に突入してあと一押しってところまで追い込んだ時。まあ、ほぼこのパターンだ。

 長くなったが、夜見山砲をしのぐ方法―――複数のプレーヤーの力が必要なことについて。

 実は、俺は俺だけでヨミヤマミサキに勝利していない。何人かの協力を得てようやく倒すことができたんだ。

 その時の協力者はビービービーの三人だ。

 俺はこの三人の中で最も強力なデータを選択し、三人で知恵を出し合って奴を倒した。

 いいか?現象を止める―――ヨミヤマミサキに勝つ方法、それは知恵比べだ。夜見山砲は奴の驚異的な読みによって絶大な威力を発揮する。ということは

 こちらがその読みを上回れば夜見山砲の被害を抑えることも、回避することも、逆に利用することもできる。

 それでは、このテープを聞いている後輩たちへ』


松永『健闘を祈る』




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