過去ログ - 恒一「ポケモンバトルに負けたら廃人になる現象?」
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[saga]
2012/07/26(木) 22:35:48.20 ID:zcXQwNaT0
小椋「私のお兄―――兄貴、敦志も、夜見北の三年三組にいたの。その時も現象が起こったんだって」
小椋「兄貴は運よく現象に遭遇しなかったんだけど」
小椋「兄貴には親友がいた」
小椋「その親友が現象に―――ヨミヤマミサキと戦って、負けたの。その親友はね、ヨミヤマミサキと戦ったゲームにおいては全国でも屈指の、その界隈では名前の知れた人だった」
恒一「聞いたことがあるよ。数年前にあるゲームで全国五指に入る腕前のゲーマーが夜見山にいたって」
小椋「うん。それが、兄貴の親友だった」
小椋「兄貴もね思ってたみたい。ヨミヤマミサキに勝てばこのバカみたいな現象は止まるって。そして兄貴の親友なら必ずヨミヤマミサキに勝てるって信じてた」
小椋「話を聞いてたなら榊原君も知ってるよね、その親友がどうなったか」
恒一「――――負けて、廃人となった」
小椋「……」
小椋「兄貴は自分を責めた。自分が過度な期待を親友に押し付けて、勝てるかもわからない相手に勝てると勝手な期待を抱かせて戦わせたんじゃないのかって」
小椋「自分に力がないから、弱いから。友達に戦わせて―――負けたのは、戦わせた自分のせいだ。って責めるようになった」
小椋「それから、兄貴は何かが抜けたようにやる気もなくなって、一応高校には行けたんだけど、そこでも上手くいってなくて」
小椋「引きこもっちゃった」
恒一「……その親友は今どうしてるかわかる?」
小椋「…全国に名前が通っている人だったから、ゲームの名前と大会名で検索すれば一発で見つかったわ」
小椋「調べてみたら、警察の行方不明者リストに載ってた」
小椋「久保寺先生と同じように失踪したのよ」
小椋「兄貴はずっと家にいるし―――多分知っているんだろうと思う」
小椋「お気に入りに警察のホームページもあったからね」
恒一「小椋さんのお兄さんは今もその友達を探しているのか」
小椋「……たぶん」
小椋「―――それで、私が三年になって、三年三組だって言われて」
小椋「そのことを兄貴に伝えた時、兄貴ったら今までろくにやってなかった部屋の掃除とかまめにやるようになって」
小椋「進級祝いだって言ってこれをくれたの」スッ
恒一「『ポケットモンスター 緑』……」
小椋「どうせ親に言ってお金貰って通販か何かで買ったもんだと思うけど、兄貴のプレゼントだし受け取ったの」
小椋「榊原君、気付いてた?実は私のポケモンのロムはこれ一つだけ、この『ポケットモンスター 緑』だけなことに」
恒一「これひとつだけで?」
小椋「もう一個買ってほしいなんて親には言えないからね……でも兄貴が協力してくれた」
小椋「案の定というかなんというか、やっぱりというか。兄貴は『赤』を持ってたから、覚えさせたい技があれば兄貴に頼んでた」
小椋「二人でポケモンのデータを引き継いだりしてポケモンを育成しまくったり」
小椋「兄貴はネットから拾ってきたのか自分で見つけたのか、いろいろなことを教えてくれた」
小椋「対人戦のいろは、ポケモンの育成方法や技構成、他にもいっぱい」
恒一「……小椋さんの強さの秘密はお兄さんだったんだね」
小椋「実感、なかったけどね」
小椋「兄貴のおかげで強くなってたなんて。これに関しては本当に兄貴に感謝してる。でも」
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