過去ログ - まどか「未来から来た私の子供!?」
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29: ◆Y9E2ABw2YKVM[sage saga]
2012/07/21(土) 22:01:33.41 ID:X9vlZUyI0
女の子「あ……」
彼女の瞳がにわかに潤みだす。
女の子「あ、あり……がとう」
少しづずつ滲み出した涙は、ポロポロと零れだす。それはさっきのような津波のようなものではなく、ゆっくりと湧き出す湧水のようで
私は彼女の本当の涙を見れたんだと少し嬉しく感じた。
まどか「うん。大丈夫だよ。もう一人じゃないからね」
私は泣いている彼女に近寄り、母親が子供にするように、優しくその体を抱きしめました。
女の子「あり、がとう……。ありがとう」
何度もお礼の言葉を繰り返す彼女を抱きしめながら私は彼女の力になろうと決心を固める。
まどか(そうだよ……。だって私はこの子の、ママなんだもん)
母親が自分の子供の力にならなくてどうするんだ。
女の子「ありがとう……。ありがとう」
そう、自分は母親なんだから。ギュッと抱きしめる腕に力をいれる。
女の子「ありがとう。信じてくれて」
女の子「お父さん」
そう母親な……ら……?
まどか「え?」
いまなんてった?
女の子「お父さんが信じてくれてよかった」
女の子「信じてくれなかったらどうしようって……」
女の子「すごく不安だったんだ……」
女の子「でもお父さんが信じて手伝ってくれるならもう安心。絶対にお母さんを助けることができるよ!」
彼女の言葉が理解できない私。
お父さん? お父さんってなに?
あれ? 私聞き間違えた?
まどか「ね、ねぇ。誰が信じてくれてよかったって?」
私は聞き間違えたであろう言葉を聞き返す。
こういうのはちゃんと聞かなきゃいけないからね。
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