過去ログ - テッラ「困りましたねー」フィアンマ「言う程困ってもいないだろう」
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46: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/08/05(日) 02:32:50.03 ID:MZ7mNaDAO

それから数ヶ月経過して。
子猫を新しい里親に引き渡したフィアンマは、退屈を持て余していた。
言いようのない寂しさは残るものの、死別ではないため、そこまで心に影が差す事も無く。
結局、あの猫には最後まで名前を付けてやる事はしなかった。
それで構わないとも、フィアンマは思っている。 新しい飼い主の下で、新しい名前を付けられ、元気に生きていってさえくれるのならば、それで構わない。
加えて、新たに『後方』の座へと座る人間も決まった。
ウィリアム=オルウェル。
イギリス出身の魔術師且つ傭兵にして、聖人。
また、『神の右席』として得た能力は、ありとあらゆる罰を無効化する『聖母崇拝』術式。
元より聖人だったからこそ、発現したものかもしれない。
だが、フィアンマはそんな事はどうでも良かった。
どのみち、今の、自らが中心となって平定させたローマ正教を脅かす者など居ない。
居ない、筈なのだ。


テッラ「…何やら考えておられますが、大丈夫ですか?」

フィアンマ「…、あぁ。大丈夫だよ」

テッラに声をかけられ、フィアンマの意識が、思考の海より引きずり上げられる。
どうにも体調が優れないと、このように思考の海にはまりこむ。
良くない傾向だ、と頭を横に振り、フィアンマは一度咳をした。
頭が痛い。

フィアンマ「…風邪か」

テッラ「風邪ですねー」





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