136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/01(金) 09:24:31.67 ID:HnWDvWEg0
一方そのころ。
UNは銃弾をよけることはしなかった。普通ならそのまま額を打ち抜かれて死ぬ、
はずだった。
銃弾はあり得ない軌道を描き、UNのこめかみのあたりを掠めただけだ。
一方「何!?」
UN「おーおー、案外上手くいくモンだな。またあとで調整するか」
口調はどこまでも軽く飄々としていた。躊躇なく花弁をちぎり取る。
一方「偏光能力(トリックアート)ってヤツか……? クソッたれが!!」
偏光能力。誤った像を結ばせて本来とは違う場所に見せる能力。それ自体に攻撃性はないが、厄介ではある。
目視は不可能に近いとみて間違いはない。
なら今まで掴んできた感覚で撃つ、と一方通行は決断する。
恐らく2発でも当たれば大抵は戦えなくなるだろう。
情けをかけるわけではないが、相手が未知数である以上最低目標があれば気が楽だった。
ガァン! と鳴り響く。完全にカンと感覚だ。
だが、第一位は運が良かった。
UN「いっ……てえな!」
また一枚。UNの左肩に赤いものが見えた。
いける、と一方通行は弾を放つ。
そもそも視界が定まらず、アテにならない事に気づいた。
一方(外した……気がする)
元々狙ってすらいないのだが、何となく思う。
鋭い痛みが全身をかけた。
それでもまだ動ける。
重くなっていく身体をどうにか動かし、引き金を引いた。
当たった、と信じたい。
見るだけの余裕もなくなっていた。
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