過去ログ - 一方通行「ゲルテナ展だァ?」
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310: ◆hdSJbJZZTU[saga]
2013/07/26(金) 11:17:08.29 ID:z5+15g0u0

メアリー「あ………! やだ………!!」


『メアリー』は焼失した。
それがいた場所には黒い紙の燃えかすのようなものと、パレットナイフが落ちていた。


一方「本当に絵だったンだな……こいつ」

   「出ないと…… まだ終わったわけじゃねェンだ……」

   「アイツが、まだ死んでない……」

   「……大丈夫だよ。俺がいるから」

   「絶対に、一緒に出るからな」




「―――ホントウに?」




UN「本当に、二人出られると思ってンのかお前?」

一方「ッ!」

UN「その子は目覚めないよ。何をしても」

一方「何……?」

UN「茎だけの薔薇じゃあ、何も起こりえねぇンだよ」

   「連れて行くのは勝手だが……、出ることができるのはお前だけだ」

   「どう足掻こうが、これは”悲劇”だ。幸せな終演はもう消えたンだよ」

一方「オマエは……何が目的なンだよ」

   「俺達に何を望ンでるンだよッ!!」

   「どォしてこのガキを殺さなきゃならなかった! 何もしてねェだろ!!」

   「なンで死ぬのが、こいつだったンだよ……ッ!!?」

UN「……さあな」

   「皆一緒に笑って終わるなンて……不可能なンだよ。いつであっても……」

   「なンでソイツだったか? 知るかよ、そンなの」

   「思いつくとすれば、あの子の意思だろ。『ずっと一緒にいたい』っていう、願いだ」

一方「そンな……くっだらねェ願いのために?」

UN「くだらないかな。オレだって、同じ願いを持ったけど」

   「お前だってそうだ」

一方「……俺が?」

UN「『一緒に出たい』だろ?」




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