過去ログ - 番外個体「やっほうくたばりかけの第一位」2
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga]
2012/07/29(日) 20:09:38.31 ID:oaxymMpn0

そう言う番外個体の声は震えていた。もしかしたら、泣いているのかもしれない。後ろから抱きつかれているこの体勢では彼女の顔は見えないので確認しようがないのだが。

「……学校、ねェ」

少しだけ、思い出す。
檻の中に閉じ込められたのと変わらなかった、あの学校生活を。

「ぎゃはは、確かあなた学校ではずっとぼっちだったんだっけ? 御愁傷様っ。……ミサカが居れば、そんな風にはさせなかったのに」

最後の方は、涙交じりの声だった。
ぎゅう、と抱きつく力が強まる。

「……なァ、番外個体」

「なに?」

「今度、泊まりにくるか」

「……はあ?」

いきなりの誘いに困惑した番外個体はあ、と気づいた。
……柄にもなく、そちらから温かさを提供してくれようとしているらしい。
それがあんまりにも可笑しくて、嬉しくて、だから普段通り悪態をつくことにした。

「ミサカのこと食べちゃう気?」

「はァ!?」

「まっそんなわけないか。第一位さんはヘタレだもんね。キスすら自分からできないし」

「……それは違うだろ」

顔を赤くして否定する一方通行が、心底可愛いと思った。




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