過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【３～宇宙へ　編】 -SS速報VIP

過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【３～宇宙へ　編】

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425: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/08/15(水) 22:41:37.80 ID:mm82kHdAO
［定期宇宙客船『ウシャス』船室　十四日目］

「そうなの…なら、少し説明してあげたほうがいいかしら。船内地図はいろいろなところで見れると思うけど、最初に頭の中に入れておいたほうが便利よね」

　マミはデスクの上のコンソールを操作して、スクリーンに船内見取図らしい画面を呼び出してみせた。

「私はこの船…『ウシャス』っていうのね、それで旅するのは初めてだけど、同型の船には何回か乗ってるの。だから、だいたい説明できると思うわ。この船は、左舷と右舷が対照の形になってるでしょう？その中央にある軸みたいな部分が、メインブリッジって言って、船の操縦や指揮をしているところね。左舷と右舷にもそれぞれ、メインブリッジの隣に、サブブリッジが一つずつあって、船員の人たちが詰めているらしいわ」

　マミが指を動かしてゆくのにつれて、スクリーン上の画面が両舷のつぶれた球のような船体の内部構造図に切り替わった。

「両舷とも、中央部分はメインエレベーターになっていて、さっき私たちが入ってきたみたいなエアロックまで通じているの。そこから同心円状に、各舷に３つの階層があるわ。両舷の階層構造はだいたい同じで、施設も似たようなものがおかれているみたいね」

　マミの指が左舷側の船体を捉えるのとほぼ同時に、「ウシャス」の出航を告げる放送が、船室内に置かれたスピーカーから聞こえてきた。アタシはデスクの前に腰かけたマミの傍らに歩み寄っていたが、その声を耳にして、船窓の側に近づき、外をのぞいてみた。

　震動も轟音も、アタシの想像したような凄いものでは全然なかった。出発時のＧさえ、見事に調整された人工重力でほとんどかき消えていた。ただ、遠ざかっていくユユラヤの姿だけが、アタシたちが旅路についたことのはっきりした証になっていた。

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