過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【３～宇宙へ　編】 -SS速報VIP

過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【３～宇宙へ　編】

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43: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/08/01(水) 22:23:04.65 ID:gOVSdT9AO
［魔法少女技術研究所～中央研究棟　十二日目］

「さて、契約のことで相談があるんだったね。どうしたんだい？」

　乳白色のスクリーンを前に念話で話すのもずいぶんおかしな話だが、QBはこのスタイルでの面会を変えるつもりはないようだった。こいつなりに人類という種族に配慮しているつもりなのかもしれない。

「実はあたし、もうそろそろ課程修了なんだけど…本当は、二ヶ月くらい前に星間飛行で行方不明になった友達を助けるような願いがしたかったの。でも訓練が終わり近くなってるのに、そいつの発見報告も死亡通知もなくって…」

　そう切り出すサヤカの声はいくぶん震えていた。

「確か、その友人を蘇生させる願いで契約したいと言ったんだったね。そう報告を受けているよ」

「知ってるの？」サヤカが驚いてたずねた。

「君たちと最終的に契約するのは僕だからね。それくらいは知らなかったらつとまらないよ。でもサヤカ、確かにその願いは少し軽率なんじゃないかな。たとえその友人の生存を君が疑っているとしても、もう少し他にやり方はあると思うよ」

「でも…アタシの魔力じゃ契約後の蘇生は無理だって聞いたから…」

「蘇生魔法は、もっとも高度で魔力の消耗も激しい魔法の一つだからね。サインの適性、契約時の願い、本人の素質といった要素が全て理想的な条件を満たしたとしても、気楽に使えるようなものじゃないんだ。実際、もしそうでなかったら、宇宙は魔法少女の蘇らせた命で溢れ返ってしまうだろう」

「魔法少女って言っても、何でもできるわけじゃないってことか？」前々から疑問に思っていたことの一つに話が触れたので、アタシが口をはさんだ。

「契約後の魔法については、その通りだね。契約する時の願いについてなら、また話は違ってくる。前にも言ったと思うけど、願いの奇跡は僕たちにとってもブラックボックスになってしまっているから、何ができて何ができないのか、完全には解明されていないんだ。はっきりした経験則はいくつかあるけどね」

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