過去ログ - 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】
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479:tell you that I love ...(7-8)[saga]
2012/09/28(金) 00:49:20.28 ID:MDliH0GT0
不意に宥は私の体を引き寄せ、抱きついてきた

宥の髪の匂いで、宥の熱で、私はぽーっとする
宥と接している部分が自分のものでなくなって、宥の中に吸い込まれていく感覚
それがとても心地よくて、私も宥の背中に腕を回す

放したくない
ずっと抱きしめていられたら、どれほど幸せだろう

今、この幸せと共に在ることを素直に感じられれば、それでいい

・・・今は先のことなんて考える必要はない


『じゃあお姉ちゃんの名前はどういう意味なの?』
『照はね、日の光っていう意味』
『日の光、お陽さまのこと?』
『そう、みんなを照らす、太陽』
『だからお姉ちゃんは、麻雀をするときちょっとずつ点数が上がっていくんだね』
『ふふ、そうかもね。お陽さまは少しずつ昇っていく、それと同じだね』


・・・今は咲のことなんて


『私が咲をいっぱい照らしてあげる。だから咲は、いっぱいお花を咲かせるんだよ』
『うん!』


どうして、今このタイミングでこんなことを思い出すの・・・


「照ちゃん、泣いてるの?」

宥の声で現実に引き戻される
自分が嗚咽しているのを、ようやく自覚する


「私は、咲の太陽になれなかった」
「どうして?」
「咲の麻雀が造花になっていくのを、私は止められなかった」

±0に調整することを悪いこととは思わない。調整が必要な場面もあるだろう
でも、麻雀に限らず勝負事は、勝ちを目指すもの

±0のために咲き誇る嶺上開花は、私には造花にしか見えなかった
造花に、太陽なんていらない

咲のことは好き、とても大切な妹
なのに・・・・


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